松井玲奈:「おむすび」チャンミカ役は“ギャルの鑑”仲里依紗を参考に 歩&アキピーとのシーンは「昔から仲の良い3人の特別な雰囲気があった」

連続テレビ小説「おむすび」で“チャンミカ”こと相原三花を演じる松井玲奈さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で“チャンミカ”こと相原三花を演じる松井玲奈さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、結(橋本さん)の姉・歩(仲里依紗さん)の中学時代からの友人で、古着店「ガーリーズ」を経営する“チャンミカ”こと相原三花を演じている松井玲奈さん。ギャル役の役作りや、印象に残ったシーンなどについて語った。

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 ◇ギャル役のオファーに「なぜ!」

 「おむすび」への出演が決まった時を振り返り、松井さんは「はじめは、自分の演じる役がギャルだと知って、『なぜ!』と思いました(笑)。ギャルは、にぎやかで明るくて華やかで、自分とは違うところにいる人たちというイメージがあったんです。でも台本を読んで彼女たちの感情の機微を知り、『私にも、“できない”じゃなくて、やれるかもしれない』と楽しみになりました」とコメント。

 松井さんがNHK大阪放送局制作の朝ドラに出演するのは、2018年度後期の「まんぷく」以来、2回目。現場の様子について「いつも明るくて、にぎやかな現場だなという印象があります」と話す。

 「今回は特に、支度をしているときからヘアメイクさんや衣装部の方達がすごく気持ちを盛り上げてくれて、衣装を着たら『かわいい~!』とほめてくださったりするんです。毎回『今日は、どんな衣装だろう?』『どんなヘアメイクで現場に行けるのかな?』と思えることが、すごく楽しみでもあります。衣装やメイクに『安心して行っておいで!』って、ドンと背中を押してもらっている感じです」

 ギャル役の役作りについては「(歩役の)里依紗さんをずっと見ています。立ち振る舞いやマインドが“ギャルの鑑(かがみ)”だと思っています。あと、(ルーリー役の)みりちゃむちゃんは本当に生まれた頃からギャルなんだと思います。いま放送されているパートはギャル2人に囲まれていたので、自然と私もそのエネルギーをもらって演じていました」と語る。

 演じるチャンミカについては「米田家で結ちゃんと会ったときに『タメ語でええよ』と言うせりふがあるのですが、その人の年齢や、何をしているかではなくて、ちゃんと人と人とで向き合えるのが、ギャルマインドの素晴らしいところだなと思いました」と回顧。

 「そこから、チャンミカという人は、誰とも分け隔てなく仲良くでき、コミュニケーションが取れる人なんだと考えるようになりました。割と何でも受け入れるところがあって、間口がとても広い人なんです。つねにオープンなその感じが、ガーリーズというお店にも表れている気がします」

 ◇第16週で印象的だったシーンは?

 1月20日から放送された第16週では、ガーリーズに泥棒が入り、100万円ほどするビンテージデニムや金庫の中のお金が盗まれてしまう。歩がチャンミカの恋人を疑ったことで、チャンミカと歩は口論になってしまう。

 松井さんは「歩とチャンミカのシーンの時は、絶対的に里依紗さんを信じるという気持ちでいます。どんなお芝居を投げられても返せるようにしよう、キャッチできるようにしようという心づもりでいますね」と明かす。

 「実は、アユが神戸ことばを使うのは、相手がチャンミカとナベべ(渡辺孝雄/緒形直人さん)など神戸出身の人の時だけです。そこに一人でも別の地域の人がいると、アユは標準語になります。アユとチャンミカがぶつかるシーンは、自分たちが昔から使っている言葉で、心の中にある言葉をかけあえたからこそ出てきた感情があったと思います。アユとは関西のことばでしゃべっているときのほうが、距離がグッと近づく感じがしました」

 そのほか、第16週で印象的だったシーンについて「アキピーが渡辺直美さんだったことです。実際に撮影した時間は短かったですが、昔から仲の良い3人の特別な雰囲気がありました。3人でギャル時代を楽しんでいたときのガングロスタイルみたいなものも披露しながらプリクラも撮ったりして、すごく印象的でとても楽しかったです」と振り返った。

 見どころについては、「第16週と第17週ではチャンミカにもいろいろなことが降りかかってくるのですが、一緒に悲しんで、一緒に悔しがって、みんなで一致団結して乗り越えていく感じがありました。皆さんにも応援していただけたらうれしいなと思います」とアピール。

 最後に、視聴者に向けて「“ギャル”とカテゴライズしてしまうと自分とは違うかもと感じてしまうかもしれませんが、ギャルマインドって、実はどの人にあるものなんじゃないかなとも思うんです。その瞬間、一瞬一瞬をとっても大事にできる人たちが、ギャルマインドを持っている人たちなのかなと。楽しむことを一生懸命に楽しんで、自分の好きなことを好きだと言って、悲しむときはみんなと一緒に悲しんで、そういう心の持ち様が大事なんだと演じていて思いました」とメッセージを送った。

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