小野花梨:「私の知らない私」でドラマ単独初主演 「不安よりは心強さを感じていました」

ドラマ「私の知らない私」で主演を務める小野花梨さん=読売テレビ提供
1 / 1
ドラマ「私の知らない私」で主演を務める小野花梨さん=読売テレビ提供

 連続ドラマ「私の知らない私」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)で主演を務めている小野花梨さん。ドラマは大林利江子さんのオリジナルで、小野さんは殺人の疑惑をかけられた自分の無実を証明するため、失われた1年の記憶を取り戻そうと奮闘する主人公を演じている。今作が初のドラマ単独主演となった小野さんに、意気込みを聞いた。

あなたにオススメ

 ◇

 「心強い共演者・スタッフの皆様とご一緒させていただけるということで、不安より心強さをすごく感じていました」とドラマ単独主演への思いを明かした小野さん。クランクイン前に全ての台本を読み終えた。「1話の台本を読んだら2話の台本を手に取らずにはいられなかったです」と物語に引き込まれた。

 芽衣(小野さん)が目覚めると、1年間の記憶を失っていた。記憶喪失前の思うようにいかない日常が一転し、婚約者の医師や社会的ステータスを手に入れ、亡くなったと思っていた無二の親友と再会を果たした。

 だが、次第に、親友ら周りの人から大切なものを奪われ始め、殺人疑惑まで掛けられ……と、ストーリーは展開する。小野さんは「台本を読んだときの衝撃を1ミリでも超えられるように、というのが一つの挑戦」という熱量で演技に臨んだ。

 芽衣は、自分の気持ちを主張せず、周囲を優先するタイプだが、親友だったはずの翠(馬場ふみかさん)に敵意を持たれ、対峙する中で、自分で自分の大切なものを守るべく、強い女性へと変貌していく。

 そんな芽衣を、小野さんは「弱さや未熟さ、拙さなどがふんだんに詰め込まれている人間味のある人物」と分析する。「時系列が行ったり来たりする一筋縄ではいかない台本なので、その構成的な難しさと、芽衣そのものが本当にたくさんの要素で出来上がっている人物なので、そのバランスや表現の強弱が難しいです」と話す。

 そんな小野さんにとって、今作の制作スタッフからもらったある言葉が支えとなっている。

 「驚いたときに目を見開く、というようなわかりやすい表現はしなくていい、と言われたんです。新しい表現を求めていただいたのがうれしくって。それが今演じるときの核になっています」。

 今作をはじめ、5日にスタートした「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」で初の大河ドラマ出演を果たすなど、飛躍の年になりそうな2025年。小野さんは「楽しく生きていきます! 忙しくて大変なのは前提なので、どうやって楽しんで、感謝しながら、みんなで楽しくできるかだと思います。大変とか、しんどいことすら楽しめたら最強じゃないですか」とチャーミングな笑顔を見せた。

テレビ 最新記事