海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の松坂桃李さんが、2025年1月期に日曜劇場(日曜午後9時)枠で放送される「御上先生」(みかみせんせい)で主演を務めることが12月8日、明らかになった。松坂さんが日曜劇場で主演を務めるのは初めて。同枠で放送中の「海に眠るダイヤモンド」内で今作のティザー映像が公開された。完全オリジナルストーリーで、同局のドラマでは「ドラゴン桜」(2021年)以来の学園ものとなる。
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松坂さんが演じるのは、東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)。御上は、とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になるが、現実はほど遠いものだと気づく。「考える」力を身につけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかり。さらには教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていた。
そんな中、新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。実質、エリート官僚に下された左遷人事だったが、御上は制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声を上げ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。
脚本は、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど演劇界に主軸を置く詩森ろばさんが担当。詩森さんは松坂さんが主演した映画「新聞記者」(2019年)で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど近年は映像作品にも挑戦し、今回初めてゴールデン帯の連続ドラマの脚本を担当する。プロデューサーは、「アンチヒーロー」(2024年)、「VIVANT」(2023年)、「マイファミリー」(2022年)、「ドラゴン桜」など話題となった日曜劇場を担当した飯田和孝さんが務める。
今作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に物語は展開していく。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に一人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”となる。なお、12月14日には生徒役キャストを一挙解禁予定。
松坂さんらのコメントは以下の通り。
今、時代の流れと共に学校だったり、教育の抱えている問題は大きく変化していっていると思います。
「御上先生」は、学校で起きる一つ一つの問題が社会全体の問題につながっているということを強く打ち出しているドラマです。
起きたことにちゃんと向き合い、切り取り、伝えていこうとする、そんな挑戦する姿勢に僕は強く惹(ひ)かれました。
誰か一人が解決していくのではなく、みんなで向き合い、考えていく。
日曜日の夜にこのドラマを見て、翌日から学校や職場で考えたり、話し合う機会があちこちで生まれたら、幸いです。
脚本の詩森ろばさんとは「新聞記者」以来です。
あの作品によって、僕自身大きな刺激を受けました。
詩森さんの書く脚本の展開は非常に攻めていて、読んでいて引き込まれます。
今度は連続ドラマというフィールドで何かしらの変化をもたらす作品になればと願っています。
詩森さんと企画を考え始めたのが2020年、コロナ禍。あるアーティストの動画を見たのがきっかけでした。「最近の若者は」などと言われる中、そこにいた若者たちは、自分を精いっぱい表現し、輝いて見えました。
そんな若者たちが輝くドラマを作りたい、と強く思いました。
この5年で目まぐるしく変化してきた社会、特に若い世代の躍進はすざまじいものがあります。
しかしながら、大人はそれを受け入れていない? 見ようとしていない? それは単に認めたくないからでは? 保身のため?
そんな思いが沸々と湧き上がってきました。自分も含め大人たちは、何か居心地の良い場所に安住しようとしているのではと感じました。
松坂さん演じる御上先生に、そんな社会に一石を投じてほしいという願いを込めて、このドラマを制作しています。日曜の夜、既存の社会を変えるために立ち上がる御上先生を、ぜひ応援していただければうれしいです。
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