海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の最終回が、9月27日に放送された。同回は、時代が飛んで平成11(1999)年からスタート。「全く予想外の展開」「えっ、これって『らんまん』パターン」「斬新すぎる」などと視聴者から驚きの声が上がった。
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最終回では、男女共同参画社会基本法が施行されることを伝えるニュースがテレビから流れ、時は平成11年、寅子(伊藤さん)が亡くなってから15年がたっていることがナレーションで伝えられた。
さまざまな仕事を掛け持ちしながら、花江(森田望智さん)と、花江のひ孫の面倒を見る生活を送る優未(川床明日香さん)。そして、そんな優未を心配し、死後も娘のそばを離れない寅子。ある日、二人は、橋の上で何やら困っている様子の美雪(片岡凜さん)によく似た女性と遭遇する。
どうやら仕事を急にクビとなった“赤の他人”である女性に、優未は助け船を出そうと話しかけ、女性は優未が明かした「佐田」との名字に反応する。
一方、航一(岡田将生さん)のことは、のどか(尾碕真花さん)、朋一(井上祐貴さん)、優未が三人で気にかけていた。そして寅子は、みんなの暮らしぶりを見守りながら、桂場(松山ケンイチさん)と「法律とは何か」について語り合ってきたことを振り返り……と展開した。
場面は129回のラストの続きへと移行。場所は笹竹、「私は今でも、ご婦人が法律を学ぶことも、職にすることも反対だ」と口にした桂場(松山ケンイチさん)は、「法を知れば知るほど、ご婦人たちはこの社会の不平等で、いびつでおかしいことに傷つき苦しむ。そんな社会に異を唱えて何か動いたとしても、社会は動かないし、変わらん」と続ける。
寅子は「今、変わらなくても、その声がいつか何かを変えるかもしれない」と反論。桂場から「君はあれだけ、石を穿つことのできない雨垂れは嫌だと、腹を立てて来ただろう」と聞かれると、「未来の人たちのために、自ら雨だれを選ぶことは苦ではありません。むしろ至極光栄です」と主張する。
桂場が「それは君が佐田寅子だからだ。君のように、血は流れていようとも、その地獄に喜ぶ物好きは、ほんのわずかだ」と改めて考えを示すが、ここでよね(土居志央梨さん)が「いや、ほんのわずかだろうが確かにここにいる」と割って入ると、桂場は表情を崩し「失敬。撤回する。君のようなご婦人が特別だった時代は、もう終わったんだな」と議論を終わらせ、あん団子を口に運ぼうとするが、寅子は「はて? いつだって私のような女はいますよ。ただ時代がそれを許さず、特別にしただけです」と言って、また桂場を仏頂面にさせた。
寅子は、そんな桂場の顔からサクラの花びらをとり、航一たちに見せながらみんなで笑い合っていると、幻影のはる(石田ゆり子さん)が現れ、こう尋ねる。「どう? 地獄の道は」──。寅子は「最高! です!」と頭の上に手で丸を作って答え、泣き笑いの顔となるが、次の瞬間には我に返って、「ねえ、皆さんにとって法とは何かしら」と呼びかけた。
その後、主題歌「さよーならまたいつか!」と共に名場面が流され、最後、寅子が「さよーならまたいつか!」と“口パク”して、幕を閉じた。
SNSでは「はるさん出てきたら泣けてくる」「お母さん登場で、決壊」「『地獄の道は?』『最高! です!』涙だぁーーー」「朝から号泣」などと視聴者は反応。「最高の朝ドラをありがとうございましたー! もうロスw」「大号泣の最終回。今日仕事が休みでよかった。最高の地獄の物語!」「いい最終回だった。だめだわ、大号泣。もう観れないの寂しい」といった感想も書き込まれた。
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