光る君へ:晴明は「道長様という人間に惚れていた」 腹黒ビジネスマンから“メンター”へ ユースケが感じた面白さ

NHK大河ドラマ「光る君へ」第32回の場面カット (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第32回の場面カット (C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ光る君へ」の第32回「誰がために書く」が、8月25日に放送され、ユースケ・サンタマリアさん演じる安倍晴明(はるあきら)の最期が描かれた。役を演じきって「『もう終わりなのか』という感じですよ」と話すユースケさんが、「すごく面白かった」という晴明と道長(柄本佑さん)の関係性について語った。

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 第32回では、道長の思惑通り、一条天皇(塩野瑛久さん)はまひろ(吉高さん)が書いた物語に興味を示す。

 そこで道長は、まひろに道長の娘・彰子(見上愛さん)が暮らす藤壺へあがり、女房として働きながら執筆することを提案。狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため、藤壺へ来ることを増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることだ。

 まひろは、道長の提案に戸惑うが、父・為時(岸谷五朗さん)に背中を押され……と展開した。

 同回の中盤、道長のもとに晴明危篤の知らせが入り、馬を走らせるシーンが登場。やって来た道長に「お顔を拝見してから死のうと思い、お待ちしておりました」と告げる晴明は「私は今宵(こよい)、死にまする」ときっぱり。その上で道長には「ようやく光を手に入れましたな。これで中宮様も盤石でございます。いずれあなた様の家からは、帝も皇后も関白も出られましょう。お父上が成しえなかったことを、あなた様は成し遂げられます」と予言した。

 その一方で晴明は「ただ一つ、光が強ければ闇も濃くなります。そのことだけはお忘れなく」「呪詛も祈祷も人の心のありようなのでございますよ。私が何をせずとも、人の心が勝手に震えるのでございます」と忠告することも忘れなかったが、「何も恐れることはありませぬ。思いのままに、おやりなさいませ」と助言した。

 道長は、そんな晴明に「長い間、世話になった」と感謝。夜となり、晴明が一度目を開けた後、ナレーションで「その夜、自らの予言通り晴明は世を去った」と語られた。

 ユースケさんは「基本的に好きなんですよ、道長様が、安倍晴明はね」と話す。

 「お父上(藤原兼家)とも僕(晴明)はずっと長いこと関係性があったんだけど、その子供である、何人かいるんだけど、その中でも道長様っていう人間に惚れていたっていうか。だから晴明としても、前半と後半で、まるでちょっと違うっていうか。最初はちょっと腹黒いビジネスマンみたいな感覚の安倍晴明。後半はなんかね、メンターみたいな、道長にとってのね。彼を導く立場の人間みたいにちょっと役どころも変わってきたような気がして、それがすごく面白かったですね」と振り返った。

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