海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第90回が、8月2日に放送された。同回は、喫茶店「ライトハウス」内というワンシチュエーションで、1話のほとんどが展開。岡田将生さん演じる航一が、“裁かれることのなかった罪”を約6分にわたって告白と、引き付けられた視聴者から「岡田将生劇場」との声も上がった。
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第90回では、涼子(桜井ユキさん)の店で、偶然一緒になった寅子(伊藤さん)らと杉田(高橋克実さん)たち。戦争で娘と孫を亡くした杉田の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一は戦争中に経験した「ある秘密」を語り始める。
日米開戦の前に、内閣総理大臣直轄の「総力戦研究所」に身を置いていたという航一は、そこで模擬内閣を発足させ、日米戦を想定した総力戦の机上演習を行ったが、結果は日本の敗戦。何度も演習を重ねるも、その結果は覆ることなく、当時、国の中枢にいた人間にも報告したが 「あくまで机上演習」として、聞き入れてもらえることはなかった。
結局、航一らは口外することを禁じられて、解散。その後、戦争は机上演習をなぞるように進み、日本は敗戦を迎える。航一はそのことに責任を感じ、戦争で娘と孫を亡くした杉田に謝ったという。
たかが自分一人の力でどうにかできたわけではないと頭では分かっているが、それでも罪悪感は消えることなく、「その罪を誰からも裁かれることなく生きている」と吐露する航一。さらに「僕はそんな自分という人間を何も信じていない。そんな人間が何か変えられるとは思わない。だから謝るしかできないんです」と明かし、「子供を育て切るために、裁判官としての務めを果たします。僕自身は信じられなくても、法律は信じられるから」と涙ながらに語った。
航一の苦しみを知った杉田から「気に病むことはない」と言われると、航一は頭を冷やしたいと店外へ。後を追ってきた寅子の「少し分けてくれませんか、航一さんが抱えているものを、私に」「馬鹿の一つ覚えですが、寄り添って、一緒にもがきたい」との言葉に、航一は再び嗚咽をもらし……。ここで「つづく」となった。
SNSでは「今朝は岡田将生劇場だった」「今日は岡田将生劇場やられた、言葉が出ない」といった感想に加え、「総力戦研究所」も視聴者の間で話題となり、X(旧ツイッター)でも「総力戦研究所」がトレンド入りしている。
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