海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第89回が8月1日に放送され、事務員の小野(堺小春さん)が苦しい胸中を吐露する場面に、視聴者の注目が集まった。
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第88回(7月31日放送)では、寅子(伊藤さん)が担当する放火事件で、被告人の金顕洙(許秀哲さん)が、弟の広洙(成田瑛基さん)に宛てて朝鮮語で書いた手紙が検察から証拠として提出された。その翻訳の正確性に疑問を抱いた寅子は、香淑/香子(ハ・ヨンスさん)に協力を依頼。夫の汐見(平埜生成さん)と新潟にやって来た香子は、手紙が誤訳であると指摘した。
第89回では、小野が突然、寅子の家を訪問。小野は、香子と汐見に「どんげして、お二人はご結婚を? 朝鮮人と日本人の結婚に不安はねかったんでしょうか?」と尋ねた。小野は、朝鮮人と交際していたが親に反対され、普通の生活が壊れることを恐れて、婚約を解消したことに苦しんできたと打ち明けた。
そんな時、小野の周りの「普通」をおかしいと言ってくれた寅子が、朝鮮人の事件を担当することを知り、自分の選択を納得させられる理由が見つかるのでは、と傍聴に向かったという。小野は「そらろも、もっと苦しくなって……。あん時、どうせばえかったんか……」と涙を流し、香子と汐見に「お二人はどうしてご結婚できたんか、教えていただけねえでしょうか?」と問いかけた。
香子は「好きになった相手が日本人だった。それだけ」とほほ笑む。汐見も同調し、「ありのままの彼女でいられるために何ができるのか……。まだ 答えの糸口すら見つけられていないけど。でもいつか必ず……。だから 小野さんも自分に正直に」と伝えた。小野は「ありがとうございます」と感謝し、すすり泣いた。そんな小野に、香子はハンカチを差し出し、優しく寄り添った。
SNSでは「ずっと苦しんできたんだな」「理解してくれそうな存在を見つけて珍しく冗舌になる小野さんの姿が悲しい」「小野さん、どれだけ自分を責め続けて来ただろうか」「愛に生きる汐見夫妻が光をもたらしてくれますように」といった声が上がっていた。
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