上地結衣選手:ウィンブルドンへ意気込み「理想に少しでも近づけるプレーで優勝するのが目標」 WOWOWがインタビュー

テニスのグランドスラム「ウィンブルドン」に出場する上地結衣選手 Getty Images
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テニスのグランドスラム「ウィンブルドン」に出場する上地結衣選手 Getty Images

 テニスの4大大会(グランドスラム)の一つ「ウィンブルドン」が、英ロンドンで開催中だ。大会を連日生中継するWOWOWが、7月9日から始まる車いす部門に出場する、小田凱人選手と上地結衣選手にインタビューした。上地選手は女子シングルスでの悲願の初優勝を目指す。

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 ◇上地結衣選手

 --前哨戦の大会で、3年ぶりにディーデ・デ・グロート選手(オランダ)に勝利しました。どのような点が良かったのでしょうか?

 前哨戦のローハンプトンの大会は、芝がすごく残っていて、ウィンブルドンとは全然違った印象でした。おそらくどの選手も苦戦していたのではないかなと思います。私を含めてですけど、初戦から3セットのマッチが多くて、デ・グロート選手自身も珍しくもつれるような試合が多いなという印象でした。試合の内容としては、自分が終始攻めることができ、クレーコートで戦った最後の対戦から改善して、いろいろと試しながらプレーができました。それが結果的に彼女にプレッシャーを与えられたのかなと思います。3年ぶりというのも、何かの記事で自分も見て、「そんなに前だったんだな」というふうに思いました。実感がないというか、勝ったときも、変な感覚でしたね。

 --いろいろこれまで取り組んできたことがあったと思うのですが、それがどのように勝利につながったのでしょうか?

 彼女(デ・グロード選手)と対戦するには、守りに入っては絶対ダメだと思います。でも「ここのポイントを取りたい」と思ったときに、自分が安心できるように打った1本のショットが彼女に対しては、アタックできるチャンスになってしまう。ただ今回は芝という特性もあって、つなぐボールを1本打つだけで、一発で良くも悪くも状況が変わってしまいます。気の抜けない状態というか、ある意味しっかりと集中した状態を続けることができ、そういうところが良かったです。

 --今回久しぶりに勝利したことで、今後の対応を含めて変わりそうなことはありますか?

 自分の気持ちとしては、ここから続けて、自信を持っていきたいです。(試合)内容自体も100%納得しているかというとそうではなく、それ以前の準決勝や準々決勝の試合でも、すごく難しいなと感じながらプレーしている場面もありました。もっと(試合)内容を良くしていくことはもちろんですが、「勝ち」という結果はしっかりと受け止めて、素直に喜びたいです。自分でもこういったプレーができると思って、このあともプレーしたいなと思います。それがどんどん積み重なっていけば、自分の感覚としても、試合の中で良い流れを作っていけるのではないかと思います。先週の一つの勝利で何かがガラッと変わるわけではないですが、一つのきっかけとしてもっと今自分が取り組んでいること自体に自分が自信を持てるようになっていけたらなと思います。

 --全仏では思わぬ早い段階での敗退となってしまいましたが、そこから今に至るまでどのように立て直しをしたのですか?

 現時点も、修正の連続で、必ずしもフランス遠征から脱出したというか、今すごくコンディション良くプレーしているわけではないです。テニスだけではなく、コンディショニングや車いすの部分でも日々試行錯誤しています。何か一つではなくて、自分の体と心と一緒に戦ってくれている用具がかみ合って初めて、自分の思う通りにプレーできているという状態になると思います。まだそこまで正直達してはいないですけど、携わってくださっているたくさんの方々と一緒に話し合いをしながら、いりいろなアプローチをしながら、ああでもないこうでもないと言いながら、取り組んでいる最中ですね。

 --クレーから芝に変わることで、何かアジャストするために変えることはありますか?

 クレーもハードと比べると足元を取られたりとか、イレギュラーなことが起こるサーフェスですけど、まだ芝と比べると車いすの惰性というものが使えると思います。自分がこいだもの以上に車いすが走ってくれるという感覚は、一番はハード、次はクレーにあると思います。(一方で)この芝というのは、先週のローハンプトンもそうですけど、自分がこいだ分しか進まない印象です。自分はパワー勝負ではなく、(車いすの)惰性を使い、体の回旋でボールをうまく飛ばしているタイプだと思うので、不利とはいわないですが、戦い方を変えなければならないとはいつも思っています。その上で、直線的なショット、ドロップ、バリエーションのあるショットを打って相手に読ませないところは重要かなと思って戦っています。

 --今回の目標、意気込みをお願いします。

 先週の大会は先週の大会のものとして良かったなと思いますけど、今週はやっぱりサーフェスも違いますし、少し違った感覚になると思います。しっかりとその感覚をフィードバックとしてとらえて、しっかり調整して、まずは決勝戦まで行く。このウィンブルドンは決勝戦に行けた回数自体がまだまだ少ないので、決勝戦に行ってデ・グロード選手と対戦する。そこでもう一度、積極的にプレーをして、自分の理想に少しでも近づけるようなプレーで、優勝するのが自分の今回の目標かなと思います。

 WOWOWでは7月15日までウィンブルドンをWOWOWオンデマンドで連日配信中。15日午後6時から「車いす男女シングルス決勝」をWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで放送・配信。9日にコート14第4試合「上地結衣vsジュ・ジェンジェン」を配信。

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