海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第69回が7月4日に放送された。同回では、寅子(伊藤さん)が穂高(小林薫さん)に怒りを爆発させる場面があり、視聴者の注目を集めた。
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第69回では、寅子は穂高が最高裁判事を退任することを知らされる。桂場(松山ケンイチさん)から退任記念祝賀会の手伝いを頼まれた寅子は、穂高に花束を渡す役目を任され、気まずい気持ちのまま出席する。
祝賀会で、穂高は「結局、私は大岩に落ちた一滴の雨だれにすぎなかった。でも、なにくそともうひと踏ん張りするには、私は老いすぎた。諸君、後のことはよろしく頼む」とあいさつ。その言葉を聞いた寅子は、花束を渡す前に怒って会場を出て行ってしまった。
その後、穂高と顔を合わせた寅子は、「先生に自分も雨だれの一滴なんて言ってほしくありません」と怒りをあらわにし、真っ向から意見。「謝ってもだめ、反省してもだめ、じゃあ私はどうすればいい?」と問いかける穂高に、寅子は「どうもできませんよ!」と声を荒らげた。
続けて「先生が女子部を作り、女性弁護士を誕生させた功績と同じように、女子部の我々に、報われなくても一滴の雨だれでいろと強いて、その結果、歴史にも記録にも残らない雨だれを無数に生み出したことも。だから私も、先生に感謝はしますが、許さない。納得できない花束は渡さない。世の中そういうものだと流されない」と言い、その場を去った。
寅子が「許さない」と語ったのは、第38回(5月22日放送)で、穂高が妊娠中の寅子に対し、結婚した以上、出産と育児が最優先の務めであり、寅子の犠牲は決して無駄にはならないという主旨の話をした場面。寅子は、自身を法曹界に導いてくれた穂高に、はしごを外されたような気持ちになるのだった。
穂高に激怒する寅子に、SNSでは「寅子の叫びたくなる気持ち、分かる」「完全に逆ギレ(笑)」「なんでそんなに怒ってるのかわからない」「退任記念祝賀会だよ。いくら私的に恨みがあったとしても、割り切るのが大人だと思う」など、さまざまな声が上がっていた。
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