海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
水川あさみさん演じる主人公の新聞記者が、櫻井翔さん演じる人気政治家と玉山鉄二さん演じる秘書鈴木の奇妙な関係に翻弄されていく連続ドラマ「笑うマトリョーシカ」(TBS系、金曜10時)が6月28日にスタートする。放送を前に玉山さんが作品への思いを語った。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
原作は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真さんが2021年に発表した同名小説。ドラマは、未来の総理候補との呼び声も高い若き人気政治家、清家一郎(櫻井さん)とその有能な秘書、鈴木俊哉(玉山さん)の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上香苗(水川さん)が隠された過去を探る。すると、清家が政治家へと昇っていく過程で不審な死亡事故がいくつも起きていたことを知る。清家に関係している何者かの仕業と思えたが、新たな事実や人物が次々と浮上し、突然事故死した道上の父ともつながっていく……というヒューマン政治サスペンスだ。
原作は情報量が多く、文学的な表現や人間同士のえぐみなどさまざまな要素が含まれているので、映像化するのはハードルが高いことだと思いました。だからこそ余計に鈴木という役を全うして、今までにない異質な作品になればと思ってオファーを受けさせていただきましたね。
原作は清家と鈴木の高校時代などの“回想”というベースがあっての現代なので、同じストーリーをなぞる中でも回想を見せる順番やタイミングなどは、本当に脚本家の方々が試行錯誤して作ってくださったなという思いがあります。それぞれのキャラクターも立っていて、その絡み方に癖や違和感がある。そういった部分もお客さんに楽しんでいただけたらなと思っています。
自分に対して希望も期待もないような男で、たたいても響かない心を持っているのではないかと思いながら演じています。道上や清家が絡んでいる“ある事件”の中で、いつもポーカーフェイスの鈴木からあふれ出てしまう“鈴木っぽくないところ”が視聴者の心に響くのではないかと。
現状、台本が全てできていないので、演じながら難しい部分や迷いももちろんあり、監督やプロデューサーの方と入念に話をして練り上げて、みんなで鈴木を作り上げている感覚が近いです。水川さんや櫻井さんとの現場での会話の中にヒントが落ちていたりもするので、あえて明確なものを決めずに演じた方が、鈴木という人物に近づけるのかなと思っています。
そうですね、惑わしたりミスリードしたり。ミスリードする=ストーリー上リアルではないということもあると思うので、リアル何%、ミスリード何%というさじ加減が大事だと思っていて。監督と僕の間でその数値にズレを感じたら、僕はこう思う、ということを伝えて話し合って、擦り合わせていく作業をしています。だから鈴木というキャラクターは難しいですよ。原作は鈴木の主観で物語が進むことが多いのですが、ドラマでは僕はその役割ではなく、惑わす方なので。
父親がなぜ亡くなったのか、その真相を知りたいという部分でしっかりとした芯のある力強い女性だと思います。その中で彼女にしかない目線や感覚を持っているのが彼女の持ち味。彼女がセオリー通りの解釈をしないことが物語のサスペンス的な要素やミステリー的な要素を強めていくと思います。
演じる水川さんご本人は、少女のような愛嬌(あいきょう)と関西人特有のツッコミの速さのあるすがすがしく気持ちのいい女性。20年くらい前にご一緒して、その後も何度かお会いしていますが本当に変わらないですし、座長として僕らに気を遣ってくれていると感じる時もあります。出ずっぱりで説明セリフも多い中あまり無理してほしくないなと思いますが、本当に助けられていますね。
鈴木と清家は一政治家と一政務秘書官という間柄ですが、それがもしかしたらいびつな関係なんじゃないかという気持ち悪さが全体的にあれば良いなと思っていて。それに対して視聴者の方が疑念や違和感を感じることがスパイスとなって、ストーリーによりボリュームがつくのかなと思います。
清家は本当に難しいキャラクターですが、櫻井さんはうまく着地させていらっしゃるなと。政治家という役に説得力を持たせる力強さみたいなものには、櫻井さんの存在が絶対に必要だったと感じています。櫻井さんとは初共演ですが、誠実で弱音も吐かないんですよ。僕が撮影現場で「暑い暑い」とかって文句ばっかり言っているのに(笑い)、櫻井さんは何も言わないし、修行僧の方みたいで。年齢も近いんですが、見習わないといけないなとしみじみ思いましたね。
高岡早紀さんが演じる“謎の女”ですね。独特なきらびやかさと妖艶さを兼ね備えたキャラクターで、若干の怖さの要素がある。僕はまだ同じシーンがなくて、一緒にお芝居はしていないんですが、楽しみで仕方がないです。高岡さんの妖艶なお芝居で、この作品をかき乱してほしいです。
僕は結構“怖い”と思われがちなんですが、実際にあうと普通のおじさんだね、みたいな(笑い)。僕も人見知りをしますが、打ち解けると結構心を開いてしまうタイプで、余計なことを言っちゃうんです。だから「なんかイメージと違いますね」みたいなことは結構言われます。もちろんキャラクターによりますが、お芝居をしてても何かふっとひらめいたことをアドリブで口に出してしまったりする時もありますね(笑い)。
政治を扱った作品ではありますが、人間同士の絡み合ったミステリーやサスペンスの部分、キャラクターの魅力を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。清家がこの年齢で大きなポストを与えられ、鈴木が清家をもっと上のポストに押し上げるために鼓舞奮闘する中で、その関係性が果たしてピュアなのか、鈴木が清家を利用しているのか、利用されているのか……よく分からない複雑な関係を、視聴者の方に推測しながら楽しんでいただけたらと思います。
俳優の松下洸平さんが、12月27日午前8時15分から放送のNHKの朝の情報番組「あさイチ」(総合)に出演。2021年の連続ドラマ「最愛」(TBS系)や、今年の大河ドラマ「光る君へ…
タレントのタモリさんが、12月27日午後1時放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演する。
日本テレビ系の人気バラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」の4時間半スペシャルが12月26日午後7時から放送される。人気コーナー「ゴチになります!25(ゴチバトル)」でクビと…
木村拓哉さんが型破りな天才シェフを好演して人気を博したドラマ「グランメゾン東京」(TBS)が12月26日深夜から4日連続で一挙放送される。