海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
故・田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを、卓越した推理力で解いていくフジテレビの人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」。1994年の放送開始から30周年を迎えたことを記念して、フジテレビの平日午後1時50分~3時45分の再放送枠「ハッピーアワー」で各日2話ずつ放送されている(関東ローカル、TVerとFODで配信)。ここでは、6月12日放送の第3シリーズ第3話を紹介する。
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2005年に亡くなった俳優の松村達雄さんが長野の寒村の村長役、2003年に死去した喜劇俳優の岡八朗(当時は岡八郎)さんもゲスト出演した第3シリーズの第3話(初放送は1999年4月27日)。出演は田村さん、松村さん、岡さん、西村雅彦さん、石井正則さんら。脚本は三谷幸喜さん。
物語は……出張を終えた古畑(田村さん)と今泉(西村さん)、西園寺(石井さん)の刑事3人は、長野の雛美(ひなび)村に立ち寄った。その村は、全村民から敬意を集める村長の荒木嘉右衛門(松村さん)を中心とする寒村。荒木ら村の幹部は、村の活気を取り戻そうと地酒開発に乗り出し、東京のデパートと組んで売り出す計画を進めていた。
古畑一行は、村にたった一つの旅館に泊まる。今泉はそこで日下部薫子(あめくみちこさん)という女性と出会い、ピンポンに興じる。薫子はデパートの仕入れ責任者で、地酒を大々的に売り出すために、たびたび村に来ていた。
しかし、薫子が責任者というのはうそで、それが荒木らに知られてしまう。薫子に使った金は1500万円。表ざたになると困る上、地酒開発が頓挫しかねない。開き直る薫子に「あんたら、田舎モンは……」とばかにされた荒木は、薫子を斬り捨ててしまう。
村役場助役の鵜飼(岡さん)を中心に、村人たちは荒木を助けようと、薫子が存在した証拠をことごとく抹消する。だが、薫子が忘れられない今泉は、おかしいと騒ぎ始める。今泉の爪切りには薫子の切った爪が残っていた。殺人の臭いを感じ取った古畑が立ち上がる……。
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