海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第43回が、5月29日に放送され、死期が迫った直言(岡部たかしさん)が、およそ3分にわたり、家族に懺悔(ざんげ)するシーンが描かれた。
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前日第42回の放送で、優三(仲野太賀さん)の「死亡通知書」を、直言が隠し持っていたことが判明した。第43回では、直言が家族を集め、「優三君のことすぐ伝えられなくて、ごめん」と寅子(伊藤さん)に謝った。
直言は「今トラが倒れたら、うちは我が家がダメになると思って、そう思って言えなかった」と言い出せなかった理由を説明した。「俺はこのとおり、弱いダメな愚かな男なんだ」と自分をさげすみ、寅子に土下座した。
しかし直言は、「トラが結婚した時、正直、優三君かあとは思った」と言い出す。続けて「花岡君がいいなあって思ってた」と本音をポロリ。さらに「花岡君の下宿先を見に行ったこともある。佐賀に行く知り合いに、花岡君のご実家を見てきてもらったこともある」と告白した。
直言は「優三君にはもちろん感謝してる」と言うものの、「直道と花江ちゃんの結婚とは違うというか。だって寅子の夫は花岡君と思い込んでたから。トラは確実に幸せを勝ち取ったぞ、周りに自慢できるぞ~、老後も安泰だなんて思ったりしちゃったもんだから」と話した。
さらに「共亜事件の時、寅子がしつこくて腹が立ったこともある」「はるさんが怖くて、残業ってウソついて飲みに行ったりしたこともある」「直明ができすぎる子だから、本当に俺の子なのかと疑ったこともある」「花江ちゃんがどんどん強くなって、嫌だなと思ったこともある。うちの家族は女が強いから、直道とこっそり寿司を食いに行ってごめん」「寅子が見合いに最初に失敗した時、嫁に行かないでくれて、うれしく思ってしまってごめん」「優未を高い高いした時、鴨居(かもい)に頭をぶつけてしまったことを黙っていた。ごめん」と止まらなくなる。
見かねた寅子は「いったんやめてくれる? まだ続く? 一生分の懺悔する気?」ときょとんとする。直言は「役立たずでダメで、ろくでもなくて申し訳なくて死にきれない。こんなお父さんで、ごめん」と改めて頭を下げ、そのまま寝てしまった。
そして最後に、ナレーションで「数日後、直言は静かに息を引き取りました」と説明が入ったのだった。
SNSでは「こんな感じがお父さんらしいかもね。大号泣な回にならなくてありがたかった」「直言の一生分の懺悔で一気にコミカル? な展開には笑ってしまった」「父の懺悔は途中からアドリブだったんじゃ? と思えるレベル」「自身の懺悔を吐き出してからの、寝落ちしてからの、まさかのナレ死とかすごいな。斬新な展開」といった感想が書き込まれていた。
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