海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第37回が、5月21日に放送され、寅子(伊藤さん)ら行きつけの甘味処「竹もと」の閉店が描かれた。
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第37回では、昭和17(1942)年3月。直言(岡部たかしさん)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。
戦時下で食べ物が貴重になる中、優三(仲野太賀さん)は一緒においしいものを食べて寅子(伊藤さん)を元気づけようとする。その夜、寅子は優三に「どんな弁護士になりたかったか」とたずねる。「法律の本を出すことが夢だった」と明かす優三と、仲むつまじく語り合う寅子。やがて、猪爪家にうれしい知らせが舞い込む。
ある日、寅子は偶然、出会った女子部の先輩・久保田(小林涼子さん)と「竹もと」で向かい合うことに。そこで久保田から「弁護士の仕事を辞めると思う」と告げられ、もう一人の先輩・中山(安藤輪子さん)についても「しばらく子育てに専念するそうだ」と教えられる。
さらに久保田は「婦人弁護士なんて物珍しいだけで誰も望んでなかったんだ。結婚しなければ半人前、結婚すれば弁護士の仕事も家のことも満点を求められる。絶対、満点なんて取れないのに」と苦しい胸の内を吐露するが、寅子は「何だよ。仲間たちの思いを私たちは背負っているんじゃなかったのか」との思いでいっぱいに。
一人残され「もう私しかいないんだ」とつぶやく寅子。去り際、月末で店を閉める店主から「元気で」と声をかけられ、「はい。ありがとうございました」と深々と頭を下げる。その様子を物陰からのぞき見ていたのは、甘いもの好きの桂場(松山ケンイチさん)で……と展開した。
SNSでは「竹もとさん…」「竹もとついに」「ああ竹もと閉店」「なんと、みんなとの思い出の場まで…」などと視聴者は反応。桂場に対しては「やっぱりいた!!」「さりげなく団子をほおばる桂場さん…最後の団子、存分に味わって!!」「竹もと最後の客、桂場さん。甘党の鑑(かがみ)」といった声も上がっていた。
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。ヒロインの寅子とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。
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