ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「月刊デザート」(講談社)で連載中の森野萌さんの恋愛マンガが原作のテレビアニメ「花野井くんと恋の病」が、4月4日からTBS系で放送される。“恋が分からない女子”日生ほたると“愛が重すぎる男子”花野井くんの初恋を描く少女マンガが原作で、人気声優の花澤香菜さんが高校1年生のヒロイン・日生ほたるを演じる。これまでも魅力的なヒロインを多く演じてきた花澤さんに“ピュア”を表現する秘訣(ひけつ)、作品の魅力を聞いた。
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「花野井くんと恋の病」は、「月刊デザート」で2018年1月から連載中。日生ほたるは、高校1年生の冬、隣のクラスの花野井くんに傘を貸したことがきっかけで、「僕と付き合ってください」と告白され、期間限定の“お試し”で付き合うことになる……というストーリー。アニメでは、小林千晃さんが花野井くんを演じる。
少女マンガが大好きという花澤さんは「花野井くんと恋の病」を読み、「やっぱり少女マンガっていいよね!」と感じたという。
「私が少女マンガを読み始めた頃は『中学生、高校生になったら、もしかしたらこういう恋愛ができるのかも!』と理想を描きながら、あたかも現実のことのように読んでいたんですけど、大人になって少女マンガを読むと、『こうあってほしいよね!』と、現実とのギャップも含めてファンタジーとして楽しめるというか。『花野井くんと恋の病』も読み始めたら止まらなくなっちゃって。恋愛要素もたくさん詰まっているし、二人が恋というものに向き合って、分析しながら、お互いちょっとずつ寄り添いながら進んでいく。やっぱり、いくつになっても少女マンガって楽しいものなんだなと思います」
花澤さんが演じるほたるは、家族や友人に恵まれているものの恋愛には縁遠く、「恋愛は一生できないかも」と思っていたところ、花野井くんとの出会いをきっかけに人生が大きく変わることになる。花澤さんは、ほたるについて「とにかく思いやりがある」と語る。
「恋とか関係なしに、花野井くんにかける言葉がすごく優しかったりとか、相手のことを考えすぎちゃうぐらい考えているなと思います。一方で、自分の譲れないところもあって、ちゃんと芯が通っている。たまに武士みたいに決意表明するようなところもあって、普段のほわほわとした優しい感じとのギャップが面白いなと思います」
花澤さんは、ほたるを演じる上で“ピュアさ”に重きを置いたという。
「彼女の性格をくみ取りすぎちゃうと、大人っぽく聞こえすぎるというか。恋愛に関しては、そもそも経験がなくて、恋する気持ちが分からないというところで、ピュアさが前に出るほうがいいのかなと思いました。彼女が考え抜いた上で発する深い言葉みたいなものも、等身大の彼女が思っていることとしてお芝居しなきゃいけないなと。なので、高校生の女の子というより、中学生を演じるぐらいのテンション感で臨みました」
花澤さんは、これまでもさまざまな作品で、純粋でみずみずしい輝きを放つキャラクターを演じてきた。“ピュアさ”を表現するために意識していることはあるのだろうか。
「皆さんにどう聞こえているかは分からないですが、あんまり癖を出さないといいますか。年齢を重ねたキャラクターは、アクが強かったり、作品の中で分かりやすいポジションにいたりして、そういう部分を求められることが多いのですが、若くてピュアなキャラクターはそういう“色”をなくすというか。あまり過剰に表現しないようにするというのは、すごく心がけています。あとは、『ほたるちゃんだったらどう考えるだろうか?』と思考を考えながらお芝居していますね」
年齢、キャリアを重ねてからは、ピュアさを表現することは「そぎ落とす」作業になっているという。
「私自身が17歳で17歳の役を演じていた時は、本当に等身大で、それを正解にしていただいていたし、多分そうだったんですよね。でも、どんどん経験を積んでくると、そこに戻るのって、やっぱり難しい。だから、本当にそいでいく作業だと思うんです。意識しないと“色”が出ちゃいそうになる。だから、年々難しくなりますね」
「花野井くんと恋の病」では、ほたると花野井くんの心の距離が縮まっていく様を繊細に表現しようとした。
「二人の心の距離が、本当に徐々に縮まっていくので、せりふの通りに言っていると『すごく仲良しの友達みたいじゃん』となりかねない。その案配が難しくて。第4話ぐらいまでずっとよそよそしい(笑い)。二人の変化の部分もピュアに聞こえるといいなと思っています」
ほたると出会ってすぐに恋に落ちる花野井くんは、愛情が“激重”な男子。花澤さんは「愛は重すぎるぐらいでいいんだから(笑い)」といい、「花野井くんはアリか、ナシか?」と聞くと、「アリです!」という答えが返ってきた。
「やっぱり愛情表現って難しいじゃないですか。照れちゃうし、見返りがないと不安になっちゃったりする。たしかに、同世代の人が花野井くんぐらい重い愛情をぶつけてきたらドキッとするかもしれないけど……高校時代に出会っていたらアリですね。恥ずかしがらずに自分の気持ちを真っすぐ伝えてくれて、しかも、めちゃくちゃ大事にしてくれる。何より口だけじゃなくて、ちゃんと行動で示してくれるというところが、本当に信頼できる男だなと思います」
そんな花野井くんを演じるのは、花澤さんと同じ事務所の後輩である小林さんだ。
「掛け合ってみたら、『千晃くんの声って、こんなに色っぽかったかしら』って。そう思うくらい、花野井くんの色気と千晃くんの声の色気が合わさって、最強人間が生まれていました(笑い)。ささやいてくれるシーンがあったんですけど、収録が終わった後、千晃くんに『マジでありがとう』って言っちゃいました(笑い)。だから、視聴者の花野井くん推しの人たちも、テレビの画面に向かって『ありがとう』って言うと思う(笑い)。そのくらいすてきでしたね」
第1話では、花野井くんの「キラキラ」に注目してほしいと見どころを語る。
「第1話の最初は、『ほたるちゃんがどういう女の子か?』というのをしっかり間をとって描いていく演出になっているんですけど、そこからほたるちゃんが花野井くんと出会って、徐々に画面がキラキラしてくるんですよね。あと、花野井くんの格好いいキラキラショットが最後の方に出てきます。それをぜひ見逃さないでほしいなと思います。『キターっ!』と言っちゃうくらい格好よかったです。花野井くんはまつげまでちゃんと描かれていますから、まつげも見てください(笑い)」
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