海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演する2024年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第3回が、4月3日に放送され、ヒロイン・寅子(伊藤さん)と桂場等一郎(松山ケンイチさん)のやりとりが視聴者の注目を集めた。
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桂場は、司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せないため、周囲の人々も彼をつかみきれない。寅子に対して、女性が法律を学ぶことに疑問を呈する。「法の世界」の手ごわい先輩だが、実は甘党。
第3回の冒頭(前日第2回の終盤)、寅子の家の下宿人・佐田優三(仲野太賀さん)が受けている講義をのぞいていて、とある男子学生が「婚姻状態にある女性は無能力者だからであります」と発言するのを耳にした寅子は、「女性は、無能力者?」と疑問が頭をもたげ、「はぁっ!?」と声を上げてしまう。
臨時講師の桂場に見つかってしまった寅子を、優三は慌てて連れ出そうとするが、今度は教授の穂高(小林薫さん)が寅子を呼び止める。穂高は寅子を叱ることなく、「言いたいことがあれば、言いたまえ」と意見をうながす。
タイトルバック後のシーン(第3回本編)で、「女性は無能ということでしょうか?」と疑問をぶつける寅子。「そうではない」と否定したのが桂場で、「結婚した女性は、準禁治産者と同じように責任能力が制限されるということだ」と説明してみせる。
寅子はすぐに「いえ、ありますよ。責任能力。私の家では、家のことはお金のことから何から何まで、全て母親が責任を持ってやっております」と返答するが、そこで男子学生の間で寅子を小ばかした笑い声が上がる。しかし、桂場は寅子の方を向き、法律においての言葉の意味を解いて聞かせようとする。
そこで寅子から口癖の「はて?」が飛び出すと、桂場はなぜか「はて?」とオウム返し。改めて、「母は法律を守っていないということですか?」と新たな疑問をぶつける寅子に対して、桂場は「家を切り盛りすることに、いちいち夫の許可を得る必要はない」と、口調のわりにはていねいに接し、寅子の「それでも母は無能力者と言われるのですか?」との言葉に再度、男子学生たちが笑った際も、桂場は「何がおかしい? 彼女は分からないことを質問しているだけだが?」と、寅子のことをバカにすることはしなかった。
そんな桂場に対して、SNSでは「あら、意外といい人かもしれない」「判事の桂場さん、ほれました…」「寅ちゃんの疑問に真剣に答えてくれる桂場さんは、すごく良い人だ♪」「フラッとやってきた女子の話を聞き、疑問を受け止める穂高と桂場。それだけで涙が出てきた」と視聴者も好感を抱いていた。またX(旧ツイッター)では、昨日に続き「無能力者」がトレンド入りしていた。
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