俳優の菊地凛子さんが、今田美桜さん主演で4月13日にスタートする日本テレビ系の新ドラマ枠「土ドラ9」(土曜午後9時)の第1弾「花咲舞が黙ってない」の新シリーズに出演すること3月8日、明らかになった。菊地さんは上層部からの刺客として現れる新たな強敵、昇仙峡(しょうせんきょう)玲子を演じる。山本耕史さんの出演も発表され、舞とコンビを組む、出世をあきらめた元融資マンの相馬健を演じる。ビジュアルも解禁された。
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銀行を舞台にした池井戸潤さんの小説「不祥事」(講談社文庫、実業之日本社文庫)を原作に、2014年と2015年に杏さん主演でヒットした同名ドラマの新シリーズ。今田さんを主演に据え、前作放送後、池井戸さんが手がけたドラマと同名の新作小説(中公文庫、講談社文庫)をドラマ化する。新作小説は銀行の大合併が描かれる。
新シリーズで今田さんが演じる27歳の花咲舞は、大手銀行の窓口係から突然、本部の臨店班に異動になり、毎回訪問する支店で巻き起こる事件や不祥事をスッキリ、ズバッと見事に解決していく。不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞は、弱い立場の人たちのために立ち上がる痛快エンターテインメント作品となる。
出世をあきらめた元融資マンの相馬健と舞の名コンビのコミカルな掛け合いはシリーズの名物。前作では上川隆也さんが演じた相馬役を、新シリーズでは山本さんが務める。さらに、前作は生瀬勝久さん演じる次期頭取候補の真藤毅がコンビの前に立ちはだかったが、今回は新たな強敵として、菊地さん演じる頭脳明晰なスーパーエリートの昇仙峡玲子が2人の壁となって立ちはだかる。
45歳の相馬健は、東京第一銀行本部・支店統括部臨店班で舞の上司。共に支店に行って、そこで起きた問題を解決する役目を負っている。かつて取引先が倒産した責任を押し付けられて、出世コースから外れてしまった“あきらめた男”だ。
山本さんは出演オファーがあった際、「まず、誰の役?と思いました」という。相馬役と聞いて驚き、役作りの参考にと前回のドラマを見返した。「相馬はやる気があるようなないようなそんなキャラ。前回のドラマを見直してみたら、舞の先輩ながら舞と一緒に成長していくようなところも垣間見られたので、今田さんと一緒に成長していけたらなと思っています」とコメント。
菊地さん演じる42歳の昇仙峡玲子は、東京第一銀行本部・経営企画部に所属し、いずれは東京第一銀行初の女性取締役、さらには頭取も夢ではないと目されるエリート中のエリート。銀行の利益のために不祥事を洗い出してつぶして隠蔽(いんぺい)する特命任務に就くことになり、花咲舞らとぶつかっていく。
菊地さんは昇仙峡玲子役のオファーが来た時、「プロデューサーさんからオファーをいただいたんですけど、ちょうどその時、その方(プロデューサー)と『侵入者たちの晩餐』というドラマの撮影中で、豪邸に侵入する泥棒の役だったんです。どうしてこんなエリート中のエリートをイメージしていただけたのかなっていうのは、それがいまだに不思議です(笑い)」と不思議そうに思い返していた。そうは言いつつ、「玲子は女性の出世頭で頭脳明晰(めいせき)なエリート女性。しっかり演じて2人の良い壁になりたいと思います」と意気込んだ。
◇山本耕史は今田美桜に「ついていきたい!」
今田さんは、山本さん、菊地さんとも初共演。「山本さんとは衣装合わせの時にごあいさつさせていただいたんですけども、菊地さんとは今さっき『はじめまして』したばかりです。ずっと見てきた大先輩のお二人なので、そわそわしています」とコメント。
一方、山本さんから見た今田さんの印象は「衣装合わせの時、目の前に可愛い天使が歩いてきたので『何だ? この天使は!?』と思ったら今田さんだったんです。前のドラマを見ていると(花咲と相馬で)わりと対等な印象だったんですが、今回はいろんな面でこのぐらい差があるんだなと(笑い)。年下で後輩役なんですけど、強さも同時に感じたので『ついていきたい!』と思っています(笑い)」と冗談めかして語っている。
山本さんと菊地さんは2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で共演した。山本さんは「以前仕事をご一緒した時は同盟を組むような役柄だったので、今回は前のドラマとは逆の感じになるのかな。でもすごく長い時間ご一緒に現場にいたので、安心感がある。やりやすい現場になりそうです」といい、菊地さんも「今回は山本さん、そして今田さんに壁として立ち向かっていく役。最初は今田さん演じる舞に憧れられる存在ですが、徐々に本性を発揮していきます。フレッシュな今田さんと一緒に頑張っていきたいです」とコメントしだ。
最後に見どころとして、今田さんは「花咲舞が新しいキャストの皆さんと共に帰ってきます! 私も学生時代に見てとても勇気と元気をもらったドラマです。今回も山本さん菊地さんと共に、皆さんに元気になっていただけるようなドラマにしていきたいと思います」と語った。
山本さんは「大切なテーマや訴えかけるメッセージは、時代を超えて、皆様の心に届くと信じています。とっても爽快で、それぞれの人生がその瞬間に垣間見えるような、そんな良いドラマになると思ってます。ぜひご期待ください!」といい、菊地さんは「昇仙峡玲子という強い名前で、2人の前に立ちはだかる役として登場します。エリート女性がどういうふうに銀行の中で生きていくのか? そういった女性の"様"も描かれています。ぜひ皆さん楽しみにしてください!」とコメントした。
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