海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第22週「あ~しんど♪」(第102~106回)が2月26日~3月1日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデル。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第102回は、大野晶子(木野花さん)が家政婦としてスズ子(趣里さん)の家に来て半年がたった。スズ子は打ち合わせの帰りに、大野を家政婦として紹介してくれたりつ子(菊地凛子さん)の元を訪ねる。りつ子は、かつて大野が実家の呉服屋で女中をしていたと明かし、幼い頃わがまま放題だったりつ子を唯一厳しく叱ってくれたと振り返った。
その後、大野は夫と死別し、息子家族が暮らす東京に出てきたものの、息子は戦死し、嫁と孫を空襲で失った。戦後、りつ子が久しぶりに再会した時には、天涯孤独となった大野に昔の面影はなく、打ちひしがれた様子だったという。
大野の悲しい過去に、SNSでは「胸が痛い」「あの時離れた小さな手の感触を忘れられずに苦しんでる。思い出してる瞳の奥の暗闇に涙が止まらん」「頼もしさの裏にこんな過去があったとは」といった声が並んだ。
第103回は、新曲の相談をするため、羽鳥(草なぎ剛さん)のもとを訪れていたスズ子(趣里さん)は、家政婦の大野(木野花さん)に頼まれた買い物を済ませて帰宅。すると、自宅にはマネジャーの山下(近藤芳正さん)が待っていて、愛助(水上恒司さん)の母・トミ(小雪さん)が前日の夜に肺結核で亡くなり、あさって葬儀が行われることを告げる。
トミの訃報を受け、X(ツイッター)では、「トミさん」が一時トレンド入り。SNSでは「悲しい」「ショック」「トミさんそんな……」など、その死を悲しむ声が続出。また、死因が愛助と同じ肺結核だったことから、「まさか愛息と同じ病で亡くなるとは」「愛助さんからずっと離れず、他の人たちみたいにマスクもせずにいたもんね」「愛助からの罹患(りかん)なのかはわからないけど、それだけの覚悟を持っていたのだろう」といった声もあった。
第104回は、トミが亡くなり、スズ子は娘の愛子(小野美音ちゃん)を連れて葬儀に参列。葬儀後、久しぶりに坂口(黒田有さん)や矢崎(三浦誠己さん)と再会したスズ子は、トミが愛子を気にかけていたことや、愛助が亡くなってすぐに肺結核を患っていたこと、スズ子の活躍を楽しみにしていたことを聞く。長年、トミと仕事を共にしてきた山下は、遺影の前にたたずみ、物思いにふけっていた。
そして東京に戻った数日後、山下がスズ子のもとを訪ねてくる。山下は突然「マネジャーを辞めさせていただきたいんです」と言い出す。スズ子は泣きながら必死に引き留めようとするが、山下は「スズさんは、もうワシなんかがおらんでも立派にやれます」「ワシらの時代は終わったんだす。せやけどスズさんは違う。スズさんはこれからの人と仕事をすべきやと思うんです」と譲らず、後日、新しいマネジャー候補を連れて、スズ子の自宅を訪れた。
突然マネジャーを辞めると決めた山下に、SNSでは「寂しいよう」「山下ロスは間違いない」「葬儀の後の山下さんの魂が抜けたような顔。一気に老け込んだのがわかった」「最後の最後まで見事な敏腕マネジャーの仕事でしたわ」といった声が上がった。
第105回は、スズ子のマネジャーを辞めるという山下(近藤芳正さん)は、新たなマネジャーとして、自分の甥(おい)の柴本タケシ(三浦りょう太さん)を連れてくる。大学卒業後は特に何もせずに過ごしていたというタケシだが、やる気だけはあるのだという。スズ子は山下に押され、しぶしぶタケシをマネジャーとして受け入れる。
翌日、スズ子はタケシを連れて、完成した新曲「買物ブギ」を受け取りに、羽鳥善一(草なぎ剛さん)のもとを訪ねる。羽鳥からワンマンショーに参加できないと告げられたスズ子が「先生の代役」を劇場に確認しろと伝えても、タケシは「代役……はい……了解しました」と頼りなさげに答える。その後、スズ子はワンマンショーに向けて稽古(けいこ)に励むが、そこでもタケシは居眠りをしてしまい、スズ子は叱責する。
マネジャー就任早々ミスをしてしまったタケシに、SNSでは「この子ほんまに大丈夫かいな?」「ポンコツっぷりに不安がよぎる」「ハラハラしっぱなしだわ」「これは今後事件起こしそうな匂いがする人物だな」など、心配の声が上がっていた。
第106回は、ワンマンショー当日、タケシは寝坊して遅刻してしまう。楽屋にやってきたタケシに、スズ子は「あんた! よう見ときや」と告げ、ステージへ飛び出していった。ショーの幕が上がると、エプロン姿のスズ子は、買い物かごを手にステージに立ち、満員の観客の前で「買物ブギ」を歌い踊る。食材名や「オッサン」を連呼する大阪弁のユニークな歌詞と、商店街の人々に扮(ふん)した大勢のダンサーたちを従えたコミカルなダンスに観客は大笑いし、会場は拍手と歓声に包まれた。
その様子を舞台袖から見ていたタケシも目を潤ませて感動。客席からショーを見ていた山下も、涙を浮かべて感激していた。
スズ子の圧巻のパフォーマンスに、SNSでは「感無量」「笠置シヅ子さんが降りてきた」「難曲を歌いきった趣里ちゃんすごい」「どれだけ練習して作り上げた舞台なんだろうと、ちょっと泣けてくるくらい感動してしまった」などと称賛の声が上がった。
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