海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第12週「あなたのスズ子」(第56~60回)が12月18~22日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第56回は、スズ子(趣里)は、愛助(水上恒司さん)と坂口(黒田有さん)の話を聞き、耐えきれず、部屋に押し入る。ここで話をつけようと言う坂口に対して怒るスズ子だったが、愛助がまずは2人で話をすると言うことでとりなす。2人になったスズ子と愛助は、お互いの思いを伝え合う。愛助は体が弱く同級生と同じように戦地にいけないことに引け目を感じており、このような状況の中で恋愛をしていいのか悩んでいると伝える。
後日、愛助との関係に悩むスズ子は伝蔵(坂田聡さん)の屋台を訪れる。伝蔵がスズ子に「まだ悩んでんのか、あの男のこと」と尋ねると、スズ子は「今日は悪態つかんといてや。聞ける気分やないで」と応える。すると伝蔵も「こっちだって悪態つく気分じゃねえや。今日で店じまいだ」と閉店することを告げた。
伝蔵が店じまいを決意したことが分かると、SNSでは「スズちゃんの心のオアシスがぁ~」「店たたむ決心した時から『最後の客は福来スズ子』って決めてたんちゃうか? 」「名バイプレーヤー、おっちゃんに乾杯」「戦争終わったら戻って来てほしい」といった声が上がった。
第57回は、スズ子と愛助の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草なぎ剛さん)や麻里(市川実和子さん)にもうわさについて追求される。しかし、スズ子は返事を待つ身で、相手のことはどうしようもない状況で、思い悩むばかりだと伝える。一方、愛助は、母・トミ(小雪さん)から手紙をもらったことがきっかけで、スズ子との関係について、決心をし、スズ子たちの楽団事務所を訪ねる。
楽団員らが見守る前で、改めて交際を申し込んだ愛助は「僕はこの先必ず福来さんにふさわしい男になります。なってみせます。せやから、僕と交際してください」と真っすぐな思いを伝えた。スズ子も「やっぱりワテは村山さんが好きだす」と改めて愛助の告白を受け入れた。すると、楽団員がファンファーレを奏でて祝福し、2人は顔を見合わせて幸せそうに笑った。
SNSでは「愛助さんのどストレートな愛の告白も、それに返すスズちゃんの言葉もとってもよかった。幸せになってほしいと願わずにいられない」「朝ドラで久しぶりに心に染みる愛の告白」「告白成功して生ファンファーレが鳴り響くの笑えて泣けた」といった声が上がっていた。
第58回は、スズ子は愛助と交際を始めることに。スズ子は巡業先でも愛助に手紙を書き、2人の仲はますます深まるばかり。一方、楽団の地方巡業はスズ子の歌う「アイレ可愛や」で好評だったが、ギャラがちゃんと支払われなかったり、警察からの規制などもあったりして、収支は厳しい状況だった。そんな中、マネジャーの五木(村上新悟さん)は、坂口とひそかに会って話をしていた。坂口は「社長にばれる前になんとかせなあかん」と焦りを口にし、「タダとは言わんわい」と札束の入った封筒を五木に差し出した。
この場面での2人のやり取りに、SNSでは「出た~イケボ対決。悪徳商人と悪代官」「エエ声で黒い取引」「イケボのおっさん2人で悪だくみw」「低音がステキ」といった声があった。
第59回は、長野に巡業に来たスズ子たちのもとに、スズ子の大ファンだという一人の女性が小さな子供を連れて楽屋を訪ねてくる。その子供は五木のことを「お父ちゃん」と呼ぶ。スズ子は五木に、この女性のことやなれ初めを聞き、五木の覚悟を知る。そして、スズ子は五木にボーナスを支払うという話をするが五木は断る。しかし、公演後、五木の姿はどこにも見当たらなくなっていた。五木は置き手紙とわずかな金を残し、楽団の資金を持って母子と共に失踪。手紙には、五木が坂口から金を受け取っていたことなどがつづられていた。
五木が楽団の金を持ち逃げする展開に、SNSでは「楽団捨てて飛んだんだから絶対2人を幸せにしろよな!」「全額持ち逃げせず一部は楽団に残す、詫びの手紙を残す、五木の楽団への愛と苦しい胸の内が伝わり憎めない……」といった反応があった。
また、“愛助ママ”小雪が本格登場し、「貫禄の登場。すごい威圧感!」「ラスボスの風格」と盛り上がった。
第60回は、愛助は母・トミに呼び出される。トミからは、スズ子に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳正さん)がマネジャーになることも認めないと言われてしまう。反論する愛助だったが、聞き入れられることはなく、スズ子に会わせるようにと言われるだけだった。スズ子は初めてトミと会うことになる。愛助は、どんなにトミに反対されようとスズ子と恋人でいたいと自身の気持ちを伝え、スズ子も「ワテもおんなじ気持ちだす」と応え、互いの思いを確かめ合った。
昭和19(1944)年の暮れになると、戦況は悪化。東京にも敵機が襲来するようになる。空襲警報のサイレンが鳴り響く中、愛助の下宿を訪れていたスズ子は、腹痛でトイレにこもっていた。愛助は「かわやからはよ出てきてください!」と言って扉をたたくが、スズ子はなかなか出てこない。愛助は「スズ子!」と名前を呼び、ようやく出てきたスズ子を抱きかかえて避難する。空襲警報が解除され、部屋に戻った2人。愛助が、トイレにこもっていたスズ子を思い出して大笑いしていると、スズ子は「スズ子でええ。さっきスズ子って言うたやろ」と名前で呼んでほしいと伝える。そして、「ワテ、あんさんのことほんまに好きや」と言い、愛助とそっとキスを交わした。しかし、その直後に愛助が急に咳き込み、喀血(かっけつ)した。
めまぐるしく変わる展開に、SNSでは「今日の放送は感情の起伏がジェットコースターすぎて」「空襲で避難する場面で笑いを入れてくる朝ドラ初めて見たかも。なのに直後にドーンと重いものを落としてくるのね」「愛助さんの病気で幸せの絶頂からどん底に」といった声が上がっていた。
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