薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
11月18日に米ニューヨークで開催されたアニメイベント「Anime NYC」内の「エイベックス・ピクチャーズ×ボンズ新作発表会」で、故・藤原ここあさんのマンガ「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」がテレビアニメ化されることが発表された。同作はテレビアニメ化された「妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)」で知られる藤原さんのラブコメディーマンガで、「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)で2013~15年に連載された。藤原さんが2015年に急逝したため絶筆となった。アニメを手掛けるボンズの代表取締役の南雅彦プロデューサーがイベントに登場し、アニメ化の経緯について語った。
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南プロデューサーは「実は10年ほど前、ドイツでのアニメイベントでスクウェア・エニックス社の編集の方と藤原ここあ先生と会う機会があり、その際に藤原先生がボンズの作品を好きだと言ってくれたんです。僕もその時をきっかけに藤原先生が当時連載していた『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』を知りました。8年ほど前に一度アニメ化の企画が立ち上がったのですが、藤原先生が急逝されたことで止まっていた。ただずっと心に残っており、今年2023年がマンガの連載開始から10周年になるのを受け、改めてアニメーションにできないか、という思いでいろいろな方と相談をして……きょうの日を迎えることができました」と語った。
アニメは、劇場版アニメ「海辺のエトランゼ」などの大橋明代さんが監督を務め、「ギヴン」などの綾奈ゆにこさんがシリーズ構成・脚本、「王様ランキング」などのMAYUKOさんが音楽を担当する。アニメ「妖狐×僕SS」と同じく飯塚晴子さんがキャラクターデザインを担当する。
スタッフィングについて、南プロデューサーは「今回は改めてスタッフィングを行ったが、藤原先生が作品に込めていた思いを感覚的に理解して、アニメーションで表現できる監督がいいなと思い、まず大橋明代監督にお願いした。ほかのスタッフ陣については大橋監督と相談しながら決めていったのですが、キャラクターデザインの飯塚晴子さんは藤原先生の作品『妖狐×僕SS』がテレビアニメ化された際にもキャラクターデザインを務めており、すごく繊細な感情表現を描き切れるアニメーターの方です」と説明した。
同席したエイベックス・ピクチャーズの飯泉朝一さんも「メインスタッフの皆さんが藤原先生をすごくリスペクトされていて、キャラクターの心情を大事に、大事に描かれているので、とてもきれいなお話や演出になっているのを感じている」と話した。
最後は南プロデューサーは「実はもう現場はしっかり制作のほうに入っています。楽しみに待っていてください!」と客席に呼びかけ、それに応える大歓声の中でステージは幕を下ろした。
「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」は、世界を滅ぼそうとする悪の参謀・ミラが、世界を守るために戦う魔法少女・白夜(びゃくや)に一目ぼれしてしまう……という展開。敵対するはずの二人の“殺し愛(あ)わない”日々がコミカルに描かれた。コミックスが第3巻まで発売されている。
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