はたらく細胞!!
01「たんこぶ」
12月13日(金)放送分
「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガが原作の「葬送のフリーレン」。「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれた人気作で、初回の「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」が日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で9月29日午後9時から放送されることも話題になっている。金曜ロードショーでテレビアニメシリーズの初回が放送されるのは初めて。さらに、音楽ユニット「YOASOBI」がオープニングテーマ(OP)「勇者」、シンガー・ソングライターのmilet(ミレイ)さんがエンディングテーマ(ED)「Anytime Anywhere」を担当するなど超強力な布陣でアニメ化する。アニメを手掛けるTOHO animationの田口翔一朗プロデューサーに、金曜ロードショーで放送することになった経緯、OP、EDについて聞いた。
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「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガ。勇者一行が魔王を倒した後の物語を描く“後日譚”ファンタジーで、エルフゆえに長寿である魔法使いのフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知る”ために旅をすることになる。「週刊少年サンデー」で2020年4月に連載をスタートした。コミックスの累計発行部数は1000万部以上。
アニメは、「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などのEvan Call(エバン・コール)さんが音楽を担当。「ワンパンマン」「Sonny Boy -サニーボーイ-」などのマッドハウスが制作する。主人公・フリーレンを演じるのは、「SPY×FAMILY」のアーニャ・フォージャー役などで知られる種崎敦美さんで、市ノ瀬加那さん、小林千晃さん、岡本信彦さん、東地宏樹さん、上田燿司さんら豪華声優陣が出演する。スタッフ、キャスト共に超豪華だ。
金曜ロードショーは、1985年から日本テレビで放送されている歴史ある“国民的”映画枠だ。初回が同枠で放送されることになったのは、日本テレビの提案だったという。
「『フリーレン』、男女、年齢問わず、幅広く、長く愛される、国民的アニメを目指そうとしています。さまざまテレビ局からオファーをいただく中で、小学館さんから『初回を日本テレビさんの金曜ロードショーで』というお話をいただきました。本当ですか?とびっくりしました。映画の放送枠ではありますが、たしかにスタジオジブリ作品などを放送していて、アニメとの親和性も高い。日本テレビさんとして史上初の取り組みになりますし、相当な熱量を持ってらっしゃいました。パートナーとして本当に心強い限りですし、小学館さんと日本テレビさんはプロモーションにおいても劇場作品のような取り組みもしていただいていて、本当にありがたいです」
金曜ロードショーでは、深夜アニメとして他局で放送された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を放送したことはあったが、テレビアニメシリーズの初回を放送するのは初めてだ。異例ではあるが「葬送のフリーレン」と同枠はマッチしているようにも感じる。
「『フリーレン』は、ハイファンタジーではありますが、少年マンガらしさ、キャラクターの愛嬌(あいきょう)やユーモアも魅力の作品です。金曜ロードショーをご覧になるお客様にとてもマッチすると感じています。初回が2時間スペシャルということで、『フリーレン』の様々な魅力を初回からお届けでき、作品を深く多面的に楽しんでいただけたらうれしいです」
初回以降は、日本テレビが新設するアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で、10月6日から毎週金曜午後11時に放送される。新枠まで作ってしまうのだから、日本テレビが同作に並々ならぬ思いで取り組んでいるのだろう。
OP、EDも大きな話題になっており、田口さんは「素晴らしい方々に参加していただけました。嬉しいです」と笑顔で語る。
「企画の最初の段階から、EDはmiletさんにご相談したかったという思いがありました。『フリーレン』は壮大な世界観の作品です。アニメを見た後、どういった楽曲が流れたら視聴者に響くのか?を考えていました。miletさんの美しくも力強さを感じる歌声が作品とマッチしますし、アニメを見た後に作品にしっかり浸れる楽曲になってほしかったんです。『Anytime Anywhere』はまさにそんな曲に仕上げてくださったと思います。」
OPを手掛ける「YOASOBI」は、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「【推しの子】」の主題歌がヒットしたことも記憶に新しい。
「実はOPは悩んでいました。そんな中で、小学館さんからYOASOBIさんをご提案いただいたんです。ソニーミュージックさんからも、Ayaseさんは元々『葬送のフリーレン』のコミックを読んでいて大ファンと伺いました。原作と、そしてお二人の「小説を音楽にする」というコンセプトから書き下ろした山田鐘人先生監修の小説、双方から『葬送のフリーレン』の世界観を表現し、本当に高い熱量をもって『勇者』という楽曲を制作してくださいました」
「本編はもちろん、オープニング、エンディングの映像にも注力しているので、視聴者の皆ささまにはぜひ、両方、楽しんでいただけると幸いです」と熱く語る田口さん。期待が高まるばかりだ。
※種崎敦美さんの「崎」は「たつさき」
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