俳優の堺雅人さんが主演を務める日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)で、ノゴーン・ベキ(役所広司さん)が率いる組織「テント」のナンバーツー、ノコルを演じている二宮和也さん。何を考えているか分からないノコル役を好演しているほか、放送中に自身のSNSでリアルタイム実況していることも話題の二宮さんにその真意や撮影の裏側を語ってもらった。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
本当に楽しく参加させてもらっています。日曜劇場という枠を経験されてる役者さんばかりで、自分のホームのように感じていらっしゃるのではないかと感じました。現場が温かく回っていたことがとても印象深いです。
福澤さんは役者のことをとても信じてくれる方なので、僕としては本当にやりやすいです。突然、福澤さんの中にアイデアがひらめいて、周りが「?」となることがあるのですが、実際に撮影してみると、それがとても良いシーンになるんです。福澤さんは僕にはない角度を常にお持ちで、いつもイメージが湧き出てくる、いつまでもそれが尽きない方ですね。いつお会いしてもその印象は変わりません。
堺さんはとにかく優しい方、という印象です。お芝居に関して、僕はアイデアが突如生まれるタイプなのですが、それを堺さんに提案しに行くと、元からそうであったかのように「いいよ」と言ってくださるんです。かなり突発的な提案もありましたが、断られたことは一度もありません。全部受け止めていただきました。また、福澤さんが「こうしよう」とおっしゃっても、すぐに「わかりました」と反応されていて、そのスピードがとても速いんです。
常にチャレンジをする姿勢を近くで見せてもらい、そうした心構えの大切さを改めて教えていただいた気がします。
テントチームはだいたいグループでいることが多いのですが、役所さんは自然とその場に入ってフランクにお話しされる方です。
一度、僕がセリフで噛んでしまった時に、役所さんから「噛んだね?」と無邪気に突っ込まれまして(笑い)。役所さんにそんなことを言われたら、こちらはもう絶対に噛めないわけですよ。ご本人は面白がっておっしゃっているのですが、あれは怖かったですね(笑い)。
僕は1話から5話までは少ししか登場していないので、純粋に楽しんで見ていました。自分なりにいろいろな形で「VIVANT」をサポートできるのではないかと考えた結果、もう1つ違ったベクトルの進め方ができると思い、リアルタイムでSNS発信をしました。
例えば、3話でサーバールームに侵入して情報を盗み出すシーンも、「出てくるの早すぎっ」とか突っ込めるわけです。それを出演している人間が発信するというのが、一番腑(ふ)に落ちるところで、「それがどこなんだろう」と探りながらやれたのは面白かったですね。そういう楽しみ方は今後、もっと生まれてくるかもしれないです。
こうした冒険ものは、いくつになっても面白いと思います。それとは別の見方で、視聴者の方々が、「VIVANT」はかなり大規模な作り方をしているぞとわかった時。「あれ、今までのドラマとは桁違いだぞ」と今回、皆さんもドキドキして見ていたのではないでしょうか。モンゴルの壮大なシーンもそうですが、「「VIVANT」チームはまだまだ何かやりかねないぞ」という期待が、良い形でワクワク感にリンクするのではないかと思います。僕自身、この規模のドラマは見たことがないですから。
ずっと一緒に見てくださっている視聴者の皆さんには、とにかくもうどうなるかなどわからないので、「ウソだろ?」とドキドキしてもらいたいと思います。「VIVANT」が出すめちゃくちゃな感じや、底力を見てもらいたいですね。ぜひ楽しんでください!
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