海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
神木隆之介さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公の槙野万太郎(神木さん)の姉・綾を演じる佐久間由衣さん。2017年度前期放送の「ひよっこ」以来、2回目の出演となる朝ドラや、綾というキャラクターへの思いを聞いた。
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綾は気が強くしっかり者で、万太郎のことを誰よりも気にかけている。幼いころ酒蔵に迷い込んだことをきっかけに、酒造りに魅了される。
およそ6年ぶりの朝ドラ出演に「本当にうれしくてたまらない気持ちでいっぱいです。朝ドラというすごく大事な存在のドラマからオファーをいただけたこと、らんまんの脚本も面白くてどちらもうれしかったです」と話す。
「ひよっこ」の撮影時は「真っすぐ走ることで精いっぱいだった」と、自分のことに集中する時間が多かった。それから6年、俳優としての経験も積み重ね「今はスタッフさんや他の役者さんとお話させていただき、お互いに意見交換ができている気がします」と、日々ひたむきに演技に対して向き合っている様子がうかがえる。
それでも「昨日できたお芝居が、きょうはできなかった……ということもあるので、毎日を必死に乗り越えている感じです」とひたむきな姿勢は変わらない。
演じる綾については「いろいろな環境のしがらみを卑屈に思わないで受け入れられる。自分の意志を持って前に進む姿を尊敬します」と語る。
万太郎を思うばかり、叱ることもしばしばある役柄で「私自身は人を叱る経験がなかったので、愛情深さをもって叱るということをどう表現したらいいのか、お芝居をしながら考えています」と役の難しさを明かす。
クランクイン前には、一人で高知県を訪れ、現地の人たちの生の方言に触れる機会を作った。「力強さだったり、パワーみなぎる方が多いと感じましたので、悩んだらとにかくエネルギーを出すという意識でやってます」と綾を演じる上でのヒントになった。
綾や万太郎を時に厳しく、時に優しく見守るのが松坂慶子さん演じる祖母のタキだ。佐久間さんは松坂さんと初共演で、「松坂さんご自身はとてもチャーミングで、普段お話される声は常に微笑んでいらっしゃるような可愛らしさがあります」と撮影の舞台裏が垣間見えるエピソードを語る。
そんな“チャーミング”な松坂さんだが、タキになったときのスイッチに驚きの連続だという。
「タキさんに切り替わる瞬間を間近で見させていただいているのはとても貴重な経験です。綾にとってタキはこれからも憧れ続ける象徴のような存在です。おこがましいですが、私も松坂さんにしがみつくように追いかけていきたいです」
綾は第1週(4月3~7日)を太田結乃さん、第2週(4月10~14日)を高橋真彩さんが演じた。
「子役のみなさんが魅力的に力強く演じてくださっています」と子役たちの好演も力になっている。
いよいよ第3週から成長した綾として登場する佐久間さん。「半年間も同じ役を演じられる。こんなぜいたくなことはなかなかありません。もっともっと楽しんで、後悔のないように綾を大事に演じたいと思っています」と誓った。
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