第95回米アカデミー賞：「エブエブ」旋風！　ミシェル・ヨーが主演女優賞　アジア系初の快挙

　「第95回アカデミー賞」の授賞式が3月13日（日本時間）、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞を「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス（エブエブ）」のミシェル・ヨーさんが受賞した。ミシェルさんは同部門初のアジア人ノミネートにして、初受賞の快挙となった。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　ミシェルさんは、キャスト、スタッフたちに「皆さんがいたからこそ、ここにいられます」と感謝し、「この授賞式を見ている小さな子どもたちへ。この結果は、みなさんの希望の証、夢は実現できるという証です。女性の皆さん、年齢がいってるからといって、引いちゃだめです」とスピーチ。

　そして「84歳の母がマレーシアで家族と一緒に見てくれています。トロフィーを持ち帰るからね！」と喜んだ。

　「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は、生活に追われるごく普通の主婦エヴリン（ミシェルさん）が、マルチバース（並行宇宙）を行き来して、カンフーで世界を救う姿を描いたアクションエンターテイメント。第95回アカデミー賞では「監督賞」「脚本賞」「助演男優賞」「助演女優賞」「編集賞」も受賞し、7冠を達成した。

　「第95回アカデミー賞授賞式」の模様は、13日午後10時からWOWOWで再放送・配信。その後は、WOWOWオンデマンドで21日までアーカイブ配信される。

　▽「第95回アカデミー賞」受賞作・受賞者（敬称略）

　監督賞＆脚本賞：「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート、主演男優賞：「ザ・ホエール」ブレンダン・フレイザー、主演女優賞：「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ミシェル・ヨー、助演男優賞：「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」キー・ホイ・クァン、助演女優賞：「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ジェイミー・リー・カーティス、脚色賞：「ウーマン・トーキング 私たちの選択」サラ・ポーリー、長編アニメ映画賞：「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」、国際長編映画賞：「西部戦線異状なし」

　長編ドキュメンタリー映画賞：「ナワリヌイ」、短編ドキュメンタリー映画賞：「エレファント・ウィスパラー：聖なる象との絆」、短編実写映画賞：「An Irish Goodbye」、短編アニメ映画賞：「ぼく モグラ キツネ 馬」、作曲賞：「西部戦線異状なし」フォルカー・ベルテルマン、歌曲賞：「RRR」の「Naatu Naatu（ナートゥ・ナートゥ）」、音響賞：「トップガン マーヴェリック」チーム、美術賞：「西部戦線異状なし」チーム、撮影賞：「西部戦線異状なし」ジェームス・フレンド

　メークアップ＆ヘアスタイリング賞：「ザ・ホエール」エイドリアン・モロー、ジュディ・チン、アン・マリー・ブラッドリー、衣装デザイン賞：「ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー」ルース・カーター、編集賞：「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ポール・ロジャース、視覚効果賞：「アバター：ウェイ・オブ・ウォーター」チーム