伊藤沙莉:“コンプレックス”だった朝ドラ、ヒロインの夢「諦めなければ意外とかなう!」 有村架純を“目標”に 24年度前期「虎に翼」

2024年前期の連続テレビ小説「虎に翼」の制作発表会見に出席した主演の伊藤沙莉さん
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2024年前期の連続テレビ小説「虎に翼」の制作発表会見に出席した主演の伊藤沙莉さん

 女優の伊藤沙莉さんが2月22日、主演を務める2024年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」の制作発表会見に出席した。「夢で、憧れ」だったという朝ドラヒロイン。過去、オーディションでの悔しさから「朝ドラはコンプレックス」と口にしていたという伊藤さんは、今回選ばれた心境について「諦めなければ意外とかなう!」とにっこり。「今年は(5月で)29歳になり、芸能生活は20周年になるので、こういう節目の年にありがたいお仕事をいただけてうれしいです」とほほ笑んだ。

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 朝ドラへの出演は、有村架純さんがヒロインを務めた2017年前期の「ひよっこ」以来、2度目。同作では米屋の娘・米子を好演して話題となった。伊藤さんは当時を振り返りながら「(朝ドラは)すごく影響力がある作品だと感じました。街を歩くと、さまざまな年齢層の方に『米子』と声をかけていただいて、皆さんの生活の一部になる作品なんだなと思いました。(ヒロインの)有村さんはいつも穏やかで優しく、凜(りん)とした方でヒロインそのものでした。私もそんなふうに、(キャスト、スタッフの)みんなが支えたい、ついていきたいと思えるようなヒロインになれたらいいな」と語った。

 周囲の反応については「どうしても家族の反応を目の前で見たくて、家族にだけ(事前に)『絶対に内緒だよ』と伝えました(笑い)」といい、「皆総立ちで拍手してくれました! でも『浮かれちゃダメだよ』とも言われて。母からは『いろいろ言われたりするかもしれないけど、そういうことは気にせずに、やるべきことをやりなさい。とにかく頑張って。楽しみなさい』と言われました」と明かした。しかし家族の中で、兄でお笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介さんにだけは秘密にしていたといい、「兄は今ごろニュースで知っていると思います。どんな反応をするのか楽しみです」といたずらっぽく笑った。

 今回はオーディションではなく、オファーを受けて決まった。だが、これまで悔しい思いもあった朝ドラのオーディション。過去の自分へのメッセージを求められると、「(オーディションには)ずっと欠かさずトライしてきたわけじゃないですけど、どこかで(朝ドラヒロインは)夢で、憧れでした。マネジャーさんの中に、私がオーディションで落ちちゃったときに泣いて悔しがってくれた方もいて。私が『できない。自分なんて』と思っていたときに『そこに立つことに何ら違和感ない。あなたはできるのに』と信じてくださった方がいたのは大きなことでした。(当時の私に)『その言葉は信じていいんだよ』と言ってあげたい」と感慨深げに述べた。

 「虎に翼」は、NHK連続テレビ小説の第110作目。日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)がモデルで、ヒロインの寅子(ともこ)が、迷える子供や、追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテインメント。脚本は、連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京、2020年)や「恋せぬふたり」(NHK、2022年)などの吉田恵里香さんが手掛ける。

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