二宮和也:「やめないで良かった」 8年連続かけられた「来年は忙しくなる」の言葉に発奮

「ラーゲリより愛を込めて」の舞台あいさつに登壇した二宮和也さん
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「ラーゲリより愛を込めて」の舞台あいさつに登壇した二宮和也さん

 二宮和也さんが11月8日、東京都内で行われた主演映画「ラーゲリより愛を込めて」(瀬々敬久監督、12月9日公開)のスノーカーペットイベント&完成披露舞台あいさつに登場。作品にちなみ、希望を与えてくれた人や言葉を聞かれた二宮さんは、「事務所の偉い人に言われた『来年からは忙しくなるぞ』という言葉」と答え、「聞いてもないのに毎年言ってくるけど、なかなか忙しくならない。ただ、そういう意味のないような言葉に救われることもある。本当にやめないで良かったなと思います。続けてこられて良かった。なにくそ根性で頑張れたというのもありますね」としみじみ語った。

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 二宮さんは、「(来年からは忙しくなると)8年ぐらい言われました。最初は『ありがとうございます』となったけど、3年4年たつにつれて、『何言ってんだ』という感じに。8年目でようやく忙しくなれたのでありがたかったですけど、そういう験担ぎにも似た言葉は、根拠はないですけど頑張ろうという気持ちにはなりました」と感謝の思いを口にした。

この日は、北川景子さん、松坂桃李さん、アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人さん、桐谷健太さん、安田顕さん、瀬々監督も出席した。

二宮さんは豪華な共演者について、「客観的に一生見られないのかなと思えるほどぜいたく。一枚画に全員が収まるのはもう見られないのではというくらい貴重」とコメント。本作の魅力を、「事実に基づいた作品には、いろいろ年代や見方、価値観がある中で、20代後半から40代(のキャスト)で、これだけの厚みを出せたのはすごい」と自信をのぞかせていた。

映画は、辺見じゅんさんのノンフィクション小説「収容所から来た遺書」(文春文庫)が原作。第二次世界大戦終了後、身に覚えのないスパイ容疑でシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に収容されながらも生きる希望を捨てず、絶望する捕虜たちを励まし続けた山本幡男の壮絶な半生を描く。

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