桂文枝:「新婚さんいらっしゃい!」の司会を涙の卒業発表 「最近はコケる回数控えていた」

2022年3月いっぱいで「新婚さんいらっしゃい!」の司会を“卒業”する桂文枝さん
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2022年3月いっぱいで「新婚さんいらっしゃい!」の司会を“卒業”する桂文枝さん

 落語家の桂文枝さんが、人気長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」(ABC・テレビ朝日系、日曜午後0時55分)の司会を3月いっぱいで“卒業”することが1月8日、明らかになった。

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 「新婚さんいらっしゃい!」は、毎回2組の新婚カップルが出演し、新婚生活にまつわるエピソードを披露する番組で、1971年1月31日に放送を開始。文枝さんは初回から出演し続け、2015年には「同一司会者によるトーク番組の最長放送」として、ギネス世界記録に認定された。

 1月7日にABC本社(大阪市福島区)で開かれた会見で、文枝さんは「そろそろ潮時やなと思ったのは、78歳を迎えて若いカップルの話を聞くのには無理があるなと思ったこと」「結婚前の27歳のとき、最初に声をかけていただいた朝日放送(ABC)の澤田隆治プロデューサーが昨年亡くなったこと」などを“卒業”の理由に挙げた。

 番組は当初3カ月で終了する予定だったといい、「『新婚カップルを呼んで、君のギャグ“新婚さんいらっしゃい”をやってくれないか』と澤田さんにお声がけいただいて、3カ月の予定が、もうちょっと、もうちょっとと、ありがたいことに50年も使っていただいた」と感慨深げに語った。

 「出演するのが素人さんばかりなので、ツッコむ代わりにひっくり返るようになった」という番組名物の“イスコケ”も、「いままで1万回くらいコケてきたが、最近は自分の体を気遣い、コケる回数を正直控えていた」といい、「卒業の申し出を快く受け取っていただいて、春に卒業することになりました。本当に感謝しかありません。朝日放送さん、ありがとうございました」と涙を見せた。

 文枝さんが座っていたイスは、「次の司会者の方がどなたか分かりませんが、そのまま使いたいとおっしゃったら、どうぞお使いください。いらないとおっしゃったら引き取りたいと思います。そして家宝にして飾っておきたい。まずは母の仏前にそなえて」と笑いを織り交ぜながら話した。

 番組は1月9日の放送で2545回を迎え、約5000組の“新婚さん”が出演した。ABCによると、番組は継続し、番組名も変更しない予定だが、後任の司会者や、現在文枝さんと共演している山瀬まみさんが引き続き出演するかなど、詳細は後日発表する。

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