三谷幸喜さんが脚本を手掛け、小栗旬さんが北条義時役で主演を務める2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が6月9日にクランクインした。小栗さんは「前日までは『とうとう始まってしまうな』とか『始まったら後戻りできないな』という思いがありましたが、いざ現場に来てみたらすんなりと始まれたな、というのが正直なところです」と明かし、「義時は目立つキャラクターではなく、周りに目立つ人がたくさんいますので『このドラマ、誰が主役なんだっけ?』という形で進んでいきたい、と演出陣とも話しています。ですから、主役だからと気負うことなく“なんとなく”現場にいるという感じを大事にしています」と語った。
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「徐々に浸透していって、あるときから義時が舵(かじ)を切る瞬間にやっと『あ、この人が主役だったんだ』となれればと思っています。『源氏とか平家とか、そういう人たちに気を使いながら生きていきたくないんだ』という世の中を目指す義時の気持ちを、ブレずに持って演じていきます。大河ドラマでもなければ、これほどのキャスティングの中に入れることもないですし、次から次へと”つわもの”が現れてきますので、それを僕自身も楽しみたいと思います」と話した。また、収録現場の写真も併せて公開された。
「鎌倉殿の13人」は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマとなる三谷さんが贈る予測不能のエンターテインメント作。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く。
6月9日は北条義時(小栗さん)が、京での任務を終え北条の郷に帰った父・時政(坂東彌十郎さん)とともに、三浦義澄(佐藤B作さん)・義村(山本耕史さん)のあいさつを受けるなど、若き義時のシーンを収録。片田舎の豪族の家に生まれた、野心とは無縁だった若者が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。ここからすべての物語が始まるという。
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