WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組「ノンフィクションW」を放送している。9月22日午後9時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW 山里亮太 ぼくはなぜしゃべりつづけるのか」を担当したWOWOW制作部の射場好昭プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
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テレビ・ラジオとその声を聞かない日がないほど、しゃべり芸人としてでずっぱりの山里亮太、その活躍の秘密は、ライブにあった。2007年にはじめての単独ライブでのひどい失敗(本人談)から、いまや2000人規模の大きな会場で2時間以上観客を沸かせっぱなしのプラチナライブが全国各地をツアーするまでに成長。ライブがなければ芸人として生きていけないという山里にとって、コロナ禍での中断はシリアスな影響があった。大盛況だった2月の下北沢本多劇場から、半年の休止期間を経て、新宿紀伊国屋サザンシアターでのライブ復活までを追いました。
大失敗だった(本人談)2007年の最初の単独ライブをたまたま担当させてもらって、最近の見違えるような多方面での大活躍が気になってきたところに、新しいライブの挑戦(下北沢・本多劇場の1024)を知ったところから。最初の失敗をいかにしてのりこえて、脱皮できたのか、天才ではないといいつづけてきた人の「天才」の秘密を知りたいと思い取材をはじめました。
トラウマとなった失敗の原因をつくったものの一人として、いやな存在感をださないように、なるべく透明でいたいと思いました。そのうち、じょじょにすこしづつ、記憶をだしていくようにしました。そのうえで、自分は天才ではないというひとの稀有な生きる方法を、みんなでシェアできるように、取材したいと心掛けました。
今の「きつい世界」を生き延びる「天才」である山里亮太の舞台を何度も見ることができ、いっぱいの観客たちと濃密なコミュニケーションを舞台上で成立させているのを体感させていただき、感動しました。大変だったのは、やはりコロナで予定の舞台が中断され、もう年内は、ライブはできない、取材もできないかも、となったところで、ぎりぎりまでライブ再開が見通せなかった時がつらいタイミングでしたが、公演制作のみなさまの超絶的な努力と工夫で実現し、取材できたのは、ひとしおの喜びとなりました。
(たぶん)普段見たことのない山里さんがたっぷり見られます。純粋でまじめな、しかも面白い、山里さんが見られます。
--視聴者へ一言お願いします
優しい「平凡な」天才の姿は、深く共感をよび、勇気をぼくらにもたらしてくれます。チケットはなかなか取れませんが、ぜひライブでの山ちゃんを体感してほしいです。
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