磯村勇斗:注目俳優が語る“サウナ愛”「サウナに助けられた1年だった」 

番組「サウナーーーズ ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」に出演する磯村勇斗さん
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番組「サウナーーーズ ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」に出演する磯村勇斗さん

 俳優の磯村勇斗さんが出演するサウナがテーマのWOWOWの番組「サウナーーーズ ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」が3月20日から放送される。磯村さんといえば、2019年7月期にテレビ東京系で放送された連続ドラマ「サ道」で若手のサウナ愛好家“サウナー”のイケメン蒸し男(むしお)を演じて以来、プライベートでもサウナに足しげく通う“サウナー”だ。今では同世代の俳優仲間にサウナ体験を勧めるなど、芸能界にサウナ好きを拡大させているという。磯村さんにサウナの魅力やサウナが俳優業に与えた変化、今後の目標などについて聞いた。
 
 ◇以前はサウナが苦手だった 

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 同番組は、磯村さんがゲストと共に“サウナの聖地”フィンランドや日本でさまざまなサウナ体験をするという内容。フィンランドではお笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうさんをゲストに迎え、大自然の中のサウナや首都ヘルシンキの集合住宅の中にある最古の公衆サウナなどを訪問。日本では「劇団EXILE」の鈴木伸之さんと俳優の稲葉友さんらサウナ仲間をサウナキャンプに招待し、フィンランドを感じられる大自然の中のサウナ小屋や、サウナキャンプには欠かせないというテントサウナを満喫する。番組ナレーションはサウナーでもある俳優の北村匠海さんが担当する。
 
 「サ道」への出演をきっかけに、サウナーとしての道を歩み始めた磯村さん。だが、以前は「サウナが苦手」だったという。「水風呂に入れなくて……。でも、『サ道』で水風呂のシーンもあったんです。『水風呂に入っていないのに気持ちいい顔はできない』と思い、撮影前に克服して『こんな気持ちいいものだったんだ』と思いました」と明かす。
 
 以来、無類のサウナ好きに。「サウナ室」「水風呂」「休憩」を繰り返すことで得られる多幸感を伴う“ととのう”のが魅力だという。「“ととのう”瞬間を求めるんですよね。“ととのう”というのは、体が溶けていくような、浮いていくような感覚。ちょっとスピリチュアルな世界に飛んでいくような感覚なんですが、それを味わうと体と心がリセットされる。その日の疲れや悩み、不安がなくなる。それが一番の醍醐味(だいごみ)かなと思います」

 現在、多くの映画やドラマに出演している磯村さんは、多忙な日々を送っているが、サウナ通いは仕事にも良い影響を与えているという。「お仕事が続いている中で、サウナに入るようになる前は、作品が重なっていたりすると、なかなか切り替えがうまくいかないときがあったり、不安な部分もあったりしたんですが、サウナに出合ってからは、切り替えの一つとして使えるようになりました」とサウナの“効能”を説明。また、「疲れていても、サウナに入って、次の日は万全な状態で臨めるということもあります。(昨年は)非常にサウナに助けられた1年だったと思います」とサウナとの出合いを喜ぶ。

 ◇若手俳優に“サウナー”が増殖中? 

 サウナーの磯村さんにとって、同番組のオファーはやはりうれしかったという。「好きなことを仕事にさせていただけることはなかなかないので、サウナをみんなに広めたいという思いで『やりたい』と即答しました」と磯村さん。番組では“聖地”フィンランドを訪問する。「本場は全然違いましたね。日本でサウナに行く感覚と、フィンランドで現地の人たちがサウナに行く感覚は全く違う。僕らが毎日お風呂に入るような感覚でサウナに入っていて、まだまだ自分は甘いなと思いました」と笑顔で語る。ロケでは、水風呂がわりの水温2℃のバルト海も体験。「日本のサウナ施設の水風呂はだいたい15℃とかが基本なので、日本では全然冷たさを感じなくなり、悲しくなってしまいました」と苦笑する。

 番組には“サウナ仲間”の鈴木さんや稲葉さんも登場。稲葉さんはもともと磯村さんよりサウナ歴が長かったが、鈴木さんは磯村さんがサウナの魅力を教えた一人だ。磯村さんは「同世代へは、僕がサウナの良さを広めています。(撮影)現場に行ってもサウナの話をして、こっちに取り込む作業をしています」と笑い、「20代の俳優たちはみんな取り込みたいですね」と普及に意欲を燃やす。俳優仲間にサウナ好きが広まっている実感があるといい、磯村さんは「すごいことになるんじゃないですかね、芸能界、サウナー(の人数)。サウナのチームを組んだら、相当な人数だと思います」と楽しそうに語る。

 ◇俳優業では世界も意識 「日本もまだまだチャンスがある」

 最近は2017年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」や「サ道」、今年1月期の連続ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」など、多くの映画やドラマに出演し存在感のある演技を見せている磯村さん。今回はフィンランドでロケを行い、世界へ飛び出した。俳優業での世界への意識を聞かれると、先の「第92回アカデミー賞」で作品賞をはじめ4部門を獲得した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」に触れ、「アジアが世界に発信していくべき時代なのかな、と……。日本もまだまだチャンスがあると思うので、そこに自分も一員として乗っかっていきたいという思いはあります」と先を見据え、「海を飛び越えるのは難しいけど、僕たち世代が今後作っていかないといけない時代だと思うので、グローバルに視野は広げているところではあります」と熱く語る。

 そんな磯村さんは、最近は乗馬を始めたという。「乗ることができたら、世界のいろんなところで“馬旅”ができるんで(笑い)」と冗談めかして話しつつ、「俳優としても役立つというか……。そういうものにはどんどん手を出していく必要があるかなと思っています」と貪欲だ。もちろん、サウナの活動も意欲的に続けていきたいという思いもある。

 さまざまなジャンルのサウナーを集めたイベントを実現させたいといい、「サウナ好きを集めて、でっかい祭典ができたらいいなと思っています」と野望は尽きない。「なんでこんなに言っているのか、自分でも分からないんですが(笑い)。神がささやいているんでしょうね、『サウナを広めろ』と……」と磯村さんは笑いつつ、熱い思いを語っていた。

 「サウナーーーズ ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」は3月20日から毎週金曜午後11時半にWOWOWライブで放送。全6回で、第1回は無料放送される。

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