のぼる小寺さん:工藤遥が映画初主演 ボルダリングに夢中な女子高生に 伊藤健太郎も出演

映画「のぼる小寺さん」に出演する(上段左から)主演の工藤遥さん、伊藤健太郎さん、(下段左から)鈴木仁さん、吉川愛さん、小野花梨さん(C)2020「のぼる小寺さん」製作委員会 (C)珈琲/講談社
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映画「のぼる小寺さん」に出演する(上段左から)主演の工藤遥さん、伊藤健太郎さん、(下段左から)鈴木仁さん、吉川愛さん、小野花梨さん(C)2020「のぼる小寺さん」製作委員会 (C)珈琲/講談社

 元「モーニング娘。」で、特撮ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の早見初美花/ルパンイエロー役などで女優としても活躍している工藤遥さんが、映画「のぼる小寺さん」(古厩智之監督)で映画初主演を務めることが11月1日、わかった。ボルダリングに夢中な女子高生・小寺さんをきっかけに、若者たちが自分の夢に向かって一歩踏み出す瞬間を描く青春ストーリーで、工藤さんは「初主演、初めてのボルダリング、初共演の方々……初めて尽くしの日々は、とにかく刺激的で楽しくて、キラキラした撮影期間でした」と撮影を振り返っている。

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 映画は、2014年からマンガ誌「good!アフタヌーン」(講談社)で連載された珈琲さんの同名マンガが原作。クライミング部に所属する、一見クールでミステリアスだが、心優しい小寺(工藤さん)を主人公に、青春のきらめきや切ない恋心を描く。小寺の隣で練習する卓球部の近藤は、小寺さんから、なぜか目が離せない。小寺さんとしゃべれるとうれしくて、いつしか引かれていく。しかし、小寺さんを見つめているのは近藤だけではなくて……というストーリーが展開する。

 伊藤健太郎さんは、卓球部に所属し、小寺にひそかに引かれる近藤役を務める。また、小寺と同じクライミング部の四条役を鈴木仁さん、小寺と交流を深めていく同級生の倉田梨乃役を吉川愛さん、小寺に憧れを抱く田崎ありか役を小野花梨さんが演じる。

 監督は、映画「ロボコン」(2003年)、「ホームレス中学生」(2008年)、「武士道シックスティーン」(2010年)などの古厩さん。脚本は、映画「けいおん!」(2011年)、「聲(こえ)の形」(2016年)、「若おかみは小学生!」(2018年)などを手がけた脚本家の吉田玲子さんが担当する。2020年6月公開。

 ◇工藤さん、伊藤さん、古厩監督、脚本を担当する吉田さん、原作者の珈琲さんのコメントは以下の通り

 ・工藤遥さん

 初主演、初めてのボルダリング、初共演の方々……初めて尽くしの日々は、とにかく刺激的で楽しくて、キラキラした撮影期間でした。ボルダリングの練習期間を含めると約4カ月壁を登り続け、汗水流して挑んだ作品です。たくさんの方に届けばと思っております。

 ・伊藤健太郎さん
 小寺さんと近藤の甘酸っぱくていい距離感の青春が、とても楽しい撮影でした。ぜひ一緒にひたっていただけたらと思います。そしてクライミングがベースのお話ですが、ひっそりと卓球も頑張りましたので注目してください(笑い)。

 ・古厩智之監督

 工藤遥は、心と体が一致している少女・小寺さんのたくましさを見事に演じてくれました。5歳の女の子のような真っすぐさはナウシカを越えたと思います。そして小寺さんの心の動きがみえる後半も見どころです!

 そんな小寺さんを見つめる伊藤健太郎をはじめとした若き俳優たちは「誰かを見つめるだけ」というよるべない季節を生き生きと演じてくれました。おびえて暗くてだけど背筋を伸ばして笑ったりする、いろんな感情が同時に存在するのが青春なのだなあと思い出しました。

 ◇脚本の吉田玲子さん

 上を目指し、のぼろうとする人がいる。その人をただ見つめるのか、応援するのか、自分とは関係ないと目をそらすのか、嘲笑するのか、揶揄(やゆ)するのか。どの選択をすることもできます。でも、その人がのぼる先を一緒に見ると、そこには見えない何かが広がっていることに気づくかもしれません。

 観てくださる方々が小寺さんに、自分に、「ガンバ!」と言えるような作品になっているといいな、と思っております。

 ◇原作の珈琲さん

 出来上がりが楽しみです。わかりやすく明るくはないけれど、学生時代の傷が思い出されて少し癒えるような、そんな映画だったらいいなと思います。

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