歌手で俳優の福山雅治さんが11月1日、東京都内で行われた映画「マチネの終わりに」(西谷弘監督)の初日舞台あいさつに出席した。天才クラシックギタリスト役を演じた福山さんは「普段やっているポップスやロックのギターとは違う。同じ楽器ですがゼロからのスタートでした。撮影入る前、不安だった」と苦労を吐露。西谷監督に「ダメかもしれないから、僕の手に似たギタリストを用意していただいてよろしいですか」と代役を提案していたことを明かした。
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スタッフは代役の可能性を考え、台本のギター演奏シーンに“吹き替えかも”と書き記したが、それを見た福山さんは「自分で言っておいて吹き替えの可能性ありと書かれると、何書いているの?って。弱音吐いている人みたいじゃないですか。逆に頑張れた」と奮起。「用意していただいて申し訳ないけど、なんとか頑張って自分でやりきることができました」と笑顔で語った。
映画は、渡辺淳一文学賞を受賞した平野啓一郎さんの同名小説が原作。天才クラシックギタリストの蒔野聡史(福山さん)と、フランスの通信社に所属するジャーナリストの小峰洋子(石田さん)という40代の2人が、6年間でたった3度の出会いの中で悩み、愛し合っていく……というストーリー。
原作の大ファンという石田ゆり子さんは「この作品は必ず映画化される」と感じ、周囲に「この役をやりたい」と言い続けていたといい、「言霊(ことだま)というか、自分が出るとは思わなかったけど、映像化するなら私も手を上げたいと伝えていたんです」と回想。念願がかなって「皆さんと一緒に劇場で何回も見たい」と声を弾ませていた。
舞台あいさつには、伊勢谷友介さん、桜井ユキさん、西谷監督も登壇した。
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