女優の広瀬すずさんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」で、語りを担当しているお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんの“正体”が、ヒロイン・なつ(広瀬さん、少女時代は粟野咲莉ちゃん)の父親だったことが10日放送の第9回で明らかにされた。公式サイトのインタビューで内村さんは「なつを天から優しく見守っている目線にしています」と明かしてる。
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この日は、父親が最後に残した手紙を朗読するシーンがあり、その声が内村さんと同じであることから、語りの正体が亡くなったなつの父親であることが判明。さらに、内村さんが父親として、「なつよ、私は約束通り、今もお前と一緒にいるよ」と一人称で語りかける場面もあった。
公式サイトで内村さんは「語りから父親と分かるようにしていくシーンは難しかったです」と告白。「語りだから泣いちゃいけないし、でも娘を思わなきゃいけない。泣きそうになりましたがそこはこらえました。子供時代のなつは9歳ですが、うちの娘も9歳なんです。そこは切り離していますが、どうしても気持ちが出てきちゃうんですよね。あそこの語りは、かなり食いしばってやりました」と振り返ってる。
今回、内村さんの優しい語りはドラマのスタート時から好評だった。「語りは実は初めてで、緊張します。フーフーって深呼吸しながらやりました。作品に関わっていながら現場に行かないのも初めての経験なんです。いつもは現場の空気を吸って、共演者と仲良くなって一緒に作り上げていくので」と話しており、「語りは俯瞰(ふかん)的な要素もあるし、独特な距離感もありますよね。物語を壊してもいけないし、一員として自分も一緒に作っている意識で臨まないと、完全な作品にならないと思っています」と持論を語っている。
さらに内村さんは前作の朝ドラ「まんぷく」での芦田愛菜さんの語りを「研究しています」とも明かし、「彼女の語りは何の違和感もない。うまい!」と絶賛していた。
「なつぞら」は節目となる100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。広瀬さん演じるヒロインの奥原なつは1937年、東京生まれの設定。大空襲を生き延びるものの、両親を戦争で失う。兄・咲太郎(さいたろう)、妹・千遥(ちはる)と別れ、父の戦友だった柴田剛男(藤木直人さん)に一人で引き取られ、北海道の十勝地方に移り住む。柴田家の家業である酪農を手伝う中、持ち前の明るさを取り戻し、北海道移民1世である剛男の義父・泰樹(草刈正雄さん)から、開拓者精神と共に人生で大切なことを学んでいく。
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