鈴木亮平さん主演のNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」で、薩摩ことば指導を担当している俳優の迫田孝也さんが4日、山形県酒田市で開催されたトークショーに、有村俊斎役の高橋光臣さんと登場。2人は午前中、市内にある西郷隆盛をまつる南洲神社を参拝。迫田さんはトークで「南洲神社を訪ねて地元の方と話していたら『あなたは鹿児島出身なのに(こんなことも)知らんのか~』と3回くらい叱られました」と明かし、会場の笑いを誘った。
ウナギノボリ
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全国4カ所にある南洲神社だが、九州以外では酒田市のみ。明治元年の戊辰戦争で、庄内藩(現在の山形)は、幕府側として官軍に激しく抵抗した末、帰順降伏。厳しい処分を覚悟するも、西郷の指示により、公明正大で極めて寛大な降伏条件の言い渡しを受けたとされる。
迫田さんと高橋さんは、庄内南洲会の水野貞吉理事長や阿曽昇常務理事から聞いたという、西郷と庄内藩の関係やエピソードに加え、撮影の裏話として、薩摩ことばに取り組む俳優陣の苦労話などを明かし、会場を沸かせた。
迫田さんは「鹿児島から遠く離れた山形で、これほどまでに西郷さんのことを愛していらっしゃる方がいること、東北の地にこれほど西郷さんが存在していることを、町の雰囲気やいろいろな史跡を歩いた中で、すごくつながりを感じました。皆さん興味を持って『西郷どん』をご覧いただいていて、鹿児島とはまた違った熱さを感じました」としみじみ。
高橋さんは「今回の庄内、鶴岡、酒田を回らせていただきましたが、庄内や鶴岡の土地には縁があって、帰ってきた感じがありましたし、皆さんとても温かく迎え入れてくれました。西郷どんの話をこの土地で聞いて『薩摩の西郷さん』のイメージが『日本の西郷さん』、薩摩だけではなく、日本のいろいろなところで西郷さんが敬愛されていることがわかり、良い時間でした」と振り返っていた。
「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助、鈴木さん)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留める。斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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