殺し屋殺しが主業の男が全殺し屋の標的に――俳優のキアヌ・リーブスさんが伝説の殺し屋に扮(ふん)した映画「ジョン・ウィック:チャプター2」(チャド・スタエルスキ監督)が7日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。前作「ジョン・ウィック」(2014年)の5日後から始まる今作。リーブスさん演じるジョン・ウィックが、あろうことか全世界の殺し屋を敵に回すことになる。
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ロシアンマフィアに盗まれた愛車フォード・マスタングをなんとか取り戻し、新たな愛犬と平穏な隠遁(いんとん)生活を送ろうとしていたジョン・ウィック(リーブスさん)。ところが数日後、ジョンの自宅に、イタリアンマフィアのナンバー2、サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョさん)が、仕事の依頼にやって来る。サンティーノに“借り”があるジョンは渋々仕事を引き受けてローマに飛ぶが、そこにはわなが仕掛けられ、ジョンは、世界中の殺し屋から命を狙われる羽目に陥る……というストーリー。ジョンの旧知の殺し屋カシアンをコモンさんが演じるほか、「マトリックス」シリーズでリーブスさんと共演したローレンス・フィッシュバーンさんが、独自の組織を束ねる元殺し屋役で出演している。
カシアンとのローマでの激しい銃撃戦と肉弾戦、映画史上初となるニューヨークのワールド・トレードセンター駅での、通行人や乗客をまるで無視した銃の撃ち合いなど、ジョンの大胆な戦いっぷりは前作以上だ。世界中の殺し屋を相手に、満身創痍(そうい)で逃げ、戦うジョンを見ながら、なぜ彼ばかりがこんなひどい目に遭うのかと気の毒になったが、その分、後半の反撃には興奮させられた。ジョンの経歴や、ジョンたち殺し屋が所属する機関“コンチネンタル”の内部が少しずつ見えてくるのもポイント。亡き妻(ブリジット・モイナハンさん)へのジョンの思いが伝わる場面が盛り込まれているのも心憎い。(りんたいこ/フリーライター)
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