「木戸大聖」の インタビューの記事一覧
過去の関連記事も掲載

最終更新
記事

この「木戸大聖 インタビュー」ページは「木戸大聖」のインタビュー記事を掲載しています。

最新インタビュー記事

木戸大聖:広瀬すずと岡田将生との“三角関係”を語る 30代への展望も 映画「ゆきてかへらぬ」で詩人・中原中也役

映画「ゆきてかへらぬ」で中原中也を演じた木戸大聖さん

 俳優の木戸大聖さんが、広瀬すずさんの主演映画「ゆきてかへらぬ」(根岸吉太郎監督)で実在した天才詩人、中原中也を演じている。中也は、広瀬すずさん演じる駆け出しの女優、長谷川泰子と出会い、恋に落ちるが、泰子は中也と知己の文芸評論家の小林秀雄の元へと走ってしまう。今、注目の俳優の一人といえる28歳の木戸さんに“三角関係”についてや30代への展望などについて聞いた。

 ◇三角関係を認識したら「すっと枠から外れる」

 「ゆきてかへらぬ」は、大正から昭和初期を舞台に実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描く。まだ芽の出ない女優、長谷川泰子(広瀬さん)は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年、中原中也(木戸さん)と出会う。どこか虚勢を張り合う2人は、互いにひかれ、一緒に暮らしはじめる。その後、東京に引っ越した2人のもとを、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家、小林秀雄(岡田将生さん)が訪ねてくる。偶然ともいえるその出会いが、3人の運命を狂わせていく……。

 中也と泰子はお互い引き寄せられるように惹(ひ)かれ合うが、泰子は中也の才能を認める評論家の小林秀雄のもとへと走ってしまう。そんな一筋縄ではいかない三角関係を描いた作品だ。

 自身は三角関係について、「僕は三角関係になってるなって認識したら、多分すっと枠から外れてしまう部分がある。強引に自分のものにするみたいな感じにはできないですね」と告白する。

 女性1人を男性2人が取り合うという単純な話ではなく、男性同士も友情という簡単な言葉では済ませられない強固な関係で結ばれている。そんな劇中の3人の関係について、「魅力的だと思うんですね。そういう方が男としても正直なところだし、男らしかったり人間らしかったりするなってのは分かってるんですけど、なぜか僕はそうできない。男らしくないなと思う自分はいたりします」と笑う。

 ただ、「泰子が小林のもとへ行ってからも、ダンスホールで3人が踊るシーンとか、多分あの3人だからこそ生まれる時間というか。男性同士もつながってるからこそ、ちゃんと三角としての軸があるので、自分でもそういう関係を大事にしなきゃいけないなと思いますし、もっと広い目で見たら、今、生きる人たちも、ああいう関係性をすてきだなと思ってもらえたらいいなっていう気持ちもあります」と語った。

 ◇現在28歳 30代になったら「引っ張っていけるような立ち位置に」

 木戸さんは、2022年のNetflixオリジナルシリーズ「First Love 初恋」で佐藤健さん演じる主人公の若き頃を演じて注目され、昨年は「9ボーダー」(TBS系)、「海のはじまり」(フジテレビ系)と連続ドラマに立て続けに出演し話題になった。

 今年注目の俳優の一人となったが、「ありがたいなと思うと同時に、やっぱりそこで満足しちゃいけないなって思いますね」と気を引き締める。

 木戸さんと言えば、柔らかい笑顔とチャーミングな語り口で、“圧倒的な弟感”があると表現されることも多い。自身ではどう感じているのか。

 「そう映ってるんだなって。スポーツ(バスケットボールやラクロス)をやってきたから、根っこは負けず嫌いだったりするんですけど、なんか不思議です。長い時間一緒にいる人には、『意外と男っぽいね』みたいなことを言われることもあるので。役者をやっていて、そういう(男っぽい)役と出合ったときに、自身のそんな一面が見せられたらいいなと思うし、今の僕に持ってくださっているイメージや印象からいただけるお仕事があったら、ちゃんとそこにお応えしたい。役の数だけ自分の新しいイメージを外に出してていけたらいいなと思いますね」

 スポーツマンらしく、体を鍛えることには余念がない。

 「トレーニングは定期的に行っています。走ったり、いわゆる無酸素系のベンチプレスだったりと筋肉トレーニングみたいなものもやってるんですけど、もちろん体のためもあるし、結局それをやり終わった後に精神的にも良いことをしたと思える。そういう意味でも健康的だなって思いますね」

 来年には30歳になる。少し気が早いが、どんな30代を思い描いているのだろうか。

 「30代なるという実感があまりないんですけど、やっぱり大きな節目になるので、もちろん役者としてやっていくことは変わらず、30代になったからどうこうではなく、ちゃんといろいろ作品を重ねたからこそ、自分の中にある幹みたいなものが、どんどん太くなっていったらいいなと思いますし、それがいずれ作品に入ったときに、この人がいるから、ついていきたくなるというふうに、引っ張っていけるような立ち位置になっていきたいなと思います」と力強く語った。

「木戸大聖」 インタビュー関連記事一覧

- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -