薬屋のひとりごと
第36話 華瑞月
3月28日(金)放送分
ヤンマーホールディングス(以下「ヤンマー」)が製作・プロデュースするオリジナルテレビアニメ「未ル わたしのみらい」が、4月2日からMBS、TOKYO MXほかで順次放送される。未来で生まれた“武器を持たない”ロボット・MIRU(ミル)が登場するアニメで、現状を変えるべく葛藤する人々が、MIRUと関わることで成長し、よりよい未来に向けて一歩踏み出そうとする姿を全5話のオムニバス形式で描く。アニメ「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」「シティーハンター」などで知られる植田益朗さんが総合プロデューサーを務める。Episode 926「待ってて、今行く」に出演するアイル役の依田菜津さん、イズミフ役の朴ロ美さんに作品への思いを聞いた。
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――「未ル わたしのみらい」の企画を知った時の率直な感想は?
依田さん 最初は全然想像がつきませんでした。武器を持たないロボットというのが、「未ル」の一つのコンセプトになっているので、関わっていく中で、実はすごくヤンマーさんらしいのかなと思いました。ヤンマーさんには「ヤン坊マー坊天気予報」や、農業機械のトラクター、お米を収穫するコンバインなどのイメージがあって、遠いものと思っていたのが、とても自分の身近に感じるようになりました。
――朴さんは、収録を終えた後に企画の詳細を知ったと伺いました。
朴さん 当初は、オムニバス5話のうちの1話に登場する男の子のオーディションというところだけを知らされていて。オーディション用のテープをすぐに録(と)らなければいけなかったので、家で猫が鳴いている中、「ちょっと待ってて」と言いながら収録してましたね。叫ぶシーンもあったので、家で寝ていた旦那さんの山路(和弘さん)が「何事だ!」みたいに起きてきて……ということもあったのですが(笑)。合格をいただき収録に伺ったところ、現場に植田さんはいるし、ギャラリーがたくさんいらっしゃって。そんな皆さんの表情から人の手の温もり(ぬくもり)のようなものを感じて。「未ル」のテーマなのかもしれませんが、未来に託そうとする熱気みたいなものを受け取り、すごくエネルギーを持ったスタジオだなと思いました。
――その後、ヤンマーが手掛けるオリジナルアニメということを知ることになったのですね。
朴さん 私、実はヤン坊マー坊が大好きで、記憶の中にすごく残っていたんです。ヤンマーさんがこういうアニメーションを作るんだと、すごくびっくりしましたし、時代の流れを感じました。昨今時代の流れが早く、企業によってさまざまな変化がある中で、ヤンマーさんの新たなチャレンジをすごく感じました。「だから、あんなに収録現場が温かかったのかな」と思って。自分たちの未来を切り開こうと、素晴らしく新しい挑戦をされているなと感じました。
――朴さん、依田さんが出演するEpisode 926「待ってて、今行く」は、極寒の雪原が広がる終末の世界が舞台。アイルは、植物学者の母が残した“魔法の砂”で世界中にきれいな花々を咲かせることを目的に旅をしており、その道中で、天才ドクターのイズミフと出会います。
依田さん 全5話のオムニバスでいろいろなお話がある中で、Episode 926は、登場人物それぞれが願いを持っていて、その願いをかなえるため行動する王道の物語で、私もすごく入り込みやすかったです。私が演じたアイルは、正統派の元気で明るくて前向きなヒロインなので、真っすぐな気持ちで取り組ませていただきました。
――極寒の雪原に魔法の砂で花を咲かせるというストーリーが「花咲か爺さん」のようだなと感じました。
依田さん ヤンマーさんが「HANASAKA(ハナサカ)」(「人の可能性を信じ、挑戦を後押しする」というヤンマーの価値観)と掲げていらっしゃるのと、Episode 926はまさに花を咲かせる話なので、最終話にヤンマーさんの思いや、今までの取り組みを重ねてくださっているのかなと、個人的に感じました。また、「未ル」プロジェクトの最初期に発表されていた、「待ってて、今行く」というキーワードがサブタイトルでもあるお話なので、「頑張るぞ!」と気合の入る思いでした。
朴さん 未来のお話でありながら、ノスタルジックなお話だなと思いました。どこかしら懐かしいお話というか、昭和感というか。そこにすごくこの作品の魅力を感じましたね。収録でもそうでしたし、台本からも人の温もりを感じる。近未来なのに、なぜかそれを感じるのはどういうことなんだろうか?と思っていたのですが、後々全て合点がいったというか。ヤンマーさんだからだと。全5話のオムニバスのダイジェスト版を見て、あまり国籍は関係ないのかもしれないけど、日本のよさを要所要所に感じて、そこがノスタルジックな気持ちにさせるところでもあるのかなと思いました。
――「未ル」は、数々の名作を手掛けてきた植田さんが総合プロデューサーを務めています。朴さんは、植田さんが携わった「∀ガンダム」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」で主人公を演じられています。今回「未ル」で再びご一緒されて感じたことは?
朴さん 昔から、いつもニコニコしていて、あまり表立って何かを言うような方ではないんです。なんですけど、確実にその場にいらっしゃる存在なんですよね。いつも新しいものが好きで、自分をわくわくさせるものが好きで、少年の心を持ち続けてらっしゃる方なんだろうなというのは、「∀ガンダム」時代から何となく分かっていたんですけど、今回その様を見るに、爪痕を残しているというか、「俺の描く未来はこうだ」というものをすごく持ってらっしゃるんだろうなと感じました。植田さんの中で今の世代、今の社会に伝えたいことがあるんだなと。それをしっかり今回この作品に落とし込めているんじゃないだろうかと。そんな植田さんが携わった作品に、少しでも関わることができて、とてもうれしく思います。
――当時を思い出されることも?
朴さん そうですね。「∀ガンダム」は、世界名作劇場のようなテイストの中でガンダムが出てくるというとてもチャレンジングな作風でした。「ハガレン」はダークファンタジーで、また全然違うテイストですが、共通するのは「人間とは?」「生きるとは?」と、どこか問いかけられる作品だったと思います。いろいろな作品を経て、この「未ル」という作品では、植田さんならではのロボットアニメに対する思い、アニメーションに対する思い、次世代に対する思いというものが、全て合致しているんじゃないかなという感覚を受けました。
――依田さんも、植田さんらスタッフから感じるものはありましたか。
依田さん 本当に皆さん、温かかったです。私自身、「ガンダム」シリーズも「ハガレン」も、植田さんが関わった作品と共に育ってきたと言っても過言ではないくらいです。私は結構あがり症なのですが、植田総合プロデューサー、仲敷監督や藤本音響監督をはじめとする制作スタッフの皆さん、ヤンマースタッフの皆さん、アニメーターの皆さんが作ってくださった空気感のおかげで、緊張することなく伸び伸びとお芝居をさせていただけたのかなと思います。
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
依田さん 今回、バタフライエフェクトという小さな蝶(チョウ)の羽ばたきがこの世界に大きな変化をもたらすというのもテーマになっていて、各制作会社、制作陣の思いがこもった話数をそれぞれ楽しんでいただければと思います。ヤン坊マー坊も登場するらしいので、そこも見どころとして、ぜひ皆さんにお伝えしたいです。Episode 926もすごくすてきなお話で、軽快な掛け合いやコミカルな空気感もすごく大事にして録っていただきました。ノスタルジックや感動の中に、皆さんの肩の力が抜けるような、ちょっと笑えるシーンもありますので、いろいろな側面から楽しんでいただけるとうれしいなと思います。
朴さん 新たなチャレンジをしていること自体が、エネルギーを生むんだな、みんなの心を惹(ひ)きつけるんだな、モノヅクリって一番そこが大切なんだなと改めて感じ、私自身もそうあらねばなとエネルギーをもらいました。今を生きるために、未来を見るために壊していく。だけれども、受け継いでいくものは受け継いでいく。そして、新たなものに作り変えていくという錬金術じゃないけれども(笑)。それが本当に必要な時代ですし、ヤンマーさんはそれをやられているんだなと感銘を受けました。人をわくわくドキドキさせることに満ちあふれた企画だと思いますし、「よし、新たなチャレンジをしてみよう」と思っていただけるような作品になっているんじゃないかなと思いますので、そうしたところを大切に見ていただけたらなと思います。
※朴ロ美さんの「ロ」は「王へん」に「路」。
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