薬屋のひとりごと
第36話 華瑞月
3月28日(金)放送分
電撃文庫(KADOKAWA)の菊石まれほさん作、野崎つばたさんイラストのライトノベルが原作のテレビアニメ「ユア・フォルマ」が、テレビ朝日の全国ネットの新アニメ枠「IMAnimation W」で4月2日から毎週水曜午後11時45分に放送される(一部地域を除く)。人々の記憶が脳内に埋め込まれた情報端末<ユア・フォルマ>に記録される世界を舞台に、世界最年少で記録の集合体“機憶”にダイブできる特別捜査官・電索官になった天才少女エチカ・ヒエダと、その相棒でヒト型ロボットのハロルド・W・ルークラフトが犯罪に挑む。エチカ・ヒエダを演じる声優の花澤香菜さんに作品の魅力や、収録の裏側を聞いた。
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同作は、第27回電撃小説大賞の大賞受賞作。2021年に公開された書籍の発売記念PVに続き、アニメでも花澤さんがエチカを演じ、小野賢章さんがハロルドを演じることになった。花澤さんはPVからの続投に「びっくりしました」と話す。
「ああいうPVから続投させてもらえるということは、すごく幸運なことというか。私も経験はあるんですけど、そこまで多くはないので、本当に有り難いなと思います」
同作では、見たもの、聞いたこと、感情までもが全て脳内の情報端末<ユア・フォルマ>に記憶され、重大犯罪の捜査は、記録の集合体にダイブ(電索)できるエチカのような電索官が担っている。花澤さんは「電索という設定を生み出したのが本当にすごいなと思いました」と魅力を語る。
「いくら技術が進んだとしても、自分の記憶ってあまり見られたくないじゃないですか。想像したら恐ろしい部分もあるし。ただ、絶対的に真実は知ることができるというところのせめぎ合いというか。作品の世界の中でも、ユア・フォルマ反対派の人もいるので、すごくリアルだなと思いながらも、こういう未来がもしかしたら来るのかもしれないなって。難しい事件でも、当事者の記憶に入ることができれば解決する。エチカみたいな特殊能力を持っていないといけないですけど、現実にあったら本当にすごいことですよね」
花澤さんに「もし、電索されたら?」と聞くと、「私の頭の中とかマジでやばいと思うんですよ(笑)」と話す。
「こいつ、毎日パン屋行ってない?みたいな。多分見なくていい記憶ばかりが掘り起こされてしまいそうで、ドキドキしちゃいますね。多分ラジオを聴いているか、仕事のチェックをしているか、ピラティスをやっているか、ジムに行っているか、散歩しているか、パン食べてるか、この6パターンしかない(笑)。私的にはめっちゃ面白いんですけど、はたから見たら『この人の行動パターン少ないな』っていう感じになっちゃうので、なかなか人に見せられたもんじゃないと思いますね。だから、私の周りで事件は起こらないでくれと思います(笑)」
花澤さんが演じるエチカは、世界最年少で電索官の任についた天才少女で、その才能ゆえに孤立してきた。花澤さんはエチカを「不器用な女の子」と表現する。
「彼女のキャラクターを捉える上では、原作がすごく頼りになりました。第1話を見ていただくと分かるんですけど、つんけんしていたり、本当に思っていることじゃないこと言っちゃったり、態度とせりふだけだと分からないことがたくさんあるんですよね。不器用な女の子でもあるので、何を思ってこういう行動をしたのか、本当は何を思ってこれを言ってるのか、というのを拾い上げるために原作を頼りにやらせてもらっていました」
そんなエチカの相棒であるハロルドに対しては「身近にいることを想像すると、とても怖いです」と感じているという。ハロルドは、アミクスと呼ばれる超高性能ヒト型ロボットで、一般的なアミクスとは比べ物にならないスペックと観察眼を持ち、情報処理能力はエチカに匹敵する。ロボットらしからぬふてぶてしさでエチカを振り回すこともある。
「もしハロルドが身近にいたら、全てを支配されそうで、全部誘導されそうで。それが『事件を解決する』ことに向かっていれば全然いいんですけど、私生活とかを全部誘導されたら、すごく疑っちゃうというか、『あれ、自分の意志はどこにあるんだろう』みたいになりかねないなって。私、結構すぐに流されちゃうんで(笑)。リアルに想像すると怖いなと」
同作は、エチカとハロルドのバディーとしての絆、活躍も見どころの一つだ。花澤さんは、ハロルドとのやり取りの中でエチカの人間らしさが見えてくると感じているという。
「はたから見たら、エチカのほうがロボットっぽいというか、無表情なんですよね。ただ、その中にも、選んで無表情にしていたり、不器用だからこそそうしていたりして、本質のところをのぞいていくと、彼女の人間らしさが分かってくる。特に、ハロルドとのやり取りの中で、そういう部分が見えていくというのはありますね。エチカは『人間とAIは共存できる』という考え方で彼に接していたりするので、ハロルドに対して『うわ、今すっごい機械だったな』と思った瞬間に傷ついたりもするんです。それをハロルドに伝える時に言い過ぎちゃったりして。不器用で、可愛らしくもあるんですけどね」
エチカがハロルドに振り回される場面もあり、「表情には出ないけど、心はめちゃくちゃかき乱されるっていう状態です」と話し、「わざとらしくならない程度に、ちゃんとその感情を踏まえながらやるということを本当に意識しながらやっていました」とエチカの動揺を表現しているという。
アニメは、原作の第2巻から描かれる。第1巻のエチカとハロルドの出会いなどは割愛されるため、「第1巻の部分を自分の中でかみ砕くという作業は必要だったと思います」としながらも「見ている人には第1巻の話が伝わらなくても楽しめると思う」と感じているという。
「こういうバランスの2人組がここからどんどん事件を解決していくんだな、くらいでいいと思っていて。ただ、私の中では、いろいろなことを経て、軽口もたたけるくらいの仲になっている。さらに、第1話から最終話までの中でも、2人の絆は結構深まっていくので、そこの伸びしろみたいなのは、考えながらやっていました」
エチカとハロルドの関係性の変化、もどかしい会話のやり取りに注目してほしいと語る。
「1話ごとにちょっとずつ心の距離が縮まっていっているのかなと。縮まっていっていると思ったら、めっちゃ離れたりもするんですけど、そういう2人の関係性もめちゃくちゃ面白いです。最終話近辺では、エチカとハロルドの心が本当に通じたんじゃないか?というシーンがあって、それはもう人とロボットとか関係なく、魂と魂がぶつかり合ったなというところまでいけたのが、良かったなと思います」
エチカとハロルドの関係性はもちろん、彼女たちが追う事件の謎も気になるところだ。アフレコ現場でも「『犯人は誰だ』『こいつが怪しい』みたいにすごい討論になっていました」という。また、花澤さんが「すごく神秘的」と表現する記憶の“海”を泳いでいるかのような電索シーンにも期待が高まる。エチカとハロルドの“最強の二人”の活躍に注目したい。
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2025年03月31日 22:00時点
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