宇宙戦艦ヤマト:潘恵子から娘・めぐみへ 親子でサーシャ役引き継ぐも「相談なし」 福井晴敏総監督が起用理由明かす

「AnimeJapan 2025」で開催された「宇宙戦艦ヤマト」の50周年を記念したイベントの様子
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「AnimeJapan 2025」で開催された「宇宙戦艦ヤマト」の50周年を記念したイベントの様子

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の50周年を記念したイベントが3月22日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan(アニメジャパン) 2025」で行われた。リメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」を手掛ける福井晴敏総監督、マザー・デザリアム役の潘恵子さん、恵子さんの娘でサーシャ役の潘めぐみさん、アニメ特撮研究家の氷川竜介さんが登場した。恵子さんは、1980年に公開された劇場版アニメ第3作「ヤマトよ永遠に」で人気キャラクターのサーシャを演じ、40年以上の時を経て、リメークシリーズで再び「宇宙戦艦ヤマト」に出演。「ヤマトよ永遠に」を原作に、新解釈を加えて再構成したリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」では、娘のめぐみさんがサーシャを演じ、母から役を引き継いだことも話題になっている。

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 福井総監督は、めぐみさんの起用理由を「めぐみさんにお願いしない理由はない。『機動戦士ガンダムUC』で、親子でアフレコをしてもらって、それからわずか数年でスターダムにのし上がっていた。スターになっている」と説明。

 めぐみさんは「役を継がせていただく形は今までなかった。作品の中では初めてでした。光栄と思いつつ、この艦に乗れるのか?と心配もありました」と心境を吐露。めぐみさんは母には「相談できなくて」と明かし、恵子さんは「私も相談されたくない」とうなずいた。

 恵子さんはリメークシリーズに出演することになったことについて「福井さんに教えていただいたのかな? 72歳なんですよね。お断りを続けていたら、メールがきたんです。『僕の書いた本ではダメですか?』と。いやじゃないです!って」と話し、サーシャへの思いを「いいなあ!って。サーシャは素晴らしいですよね。『永遠に』をやらせてもらった時、役者冥利に尽きるとなりました。最高でしたから」と語った。

 「ヤマトよ永遠に REBEL3199」は、福井さんが総監督を務め、シリーズ構成、脚本も担当する。福井さんは、リメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。ヤマトナオミチさんが監督を務める。全七章で、第三章が4月11日に上映される。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。全2章の「2205」が2021、22年に劇場上映された。

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