ヴィジランテ:「ヒロアカ」コラボビジュアル公開 “デク”山下大輝דコーイチ”梅田修一朗対談も

「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」と「僕のヒーローアカデミア」のコラボビジュアル(C)古橋秀之・別天荒人・堀越耕平/集英社・ヴィジランテ製作委員会
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「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」と「僕のヒーローアカデミア」のコラボビジュアル(C)古橋秀之・別天荒人・堀越耕平/集英社・ヴィジランテ製作委員会

 堀越耕平さんの人気マンガ「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」の公式スピンオフが原作のテレビアニメ「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」と「ヒロアカ」のコラボビジュアルが公開された。「ヒロアカ」の主人公・緑谷出久(デク)、「ヴィジランテ」の主人公・コーイチが並び立つビジュアルで、「「繋がる『ヒロアカ』ストーリー!」というキャッチコピーが添えられている。同ビジュアルは3月22、23日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「Anime Japan(アニメジャパン) 2025」のTOHO animationブースに展示される。

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 ビジュアル公開に合わせて、デク役の山下大輝さん、コーイチ役の梅田修一朗さんが対談を実施した。両作の共通点や、それぞれが演じる主人公の印象、放送開始前の心境などを語っている。

 「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」は、古橋秀之さん脚本、別天荒人さん作画のマンガで、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2017~22年に連載された。「僕のヒーローアカデミア」の正史に連なる公式スピンオフで、国内だけでなく海外でも人気を集めている。

 「僕のヒーローアカデミア」本編の数年前の日本を舞台に、人々に認められ活躍するヒーローの裏側で、誰にも認められずとも誰かを救わずにはいられない非合法ヒーロー・ヴィジランテたちのドラマが描かれる。

 アニメは、「はたらく細胞」「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」などの鈴木健一さんが監督を務め、「僕のヒーローアカデミア」と同じくボンズフィルムが制作する。4月7日からTOKYO MX、読売テレビほかで順次放送される。テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の「FINAL SEASON」も今秋に放送される。

 以下、山下さん、梅田さんの対談。

 ――山下さんが最初に「ヴィジランテ」の物語に触れた際の印象を聞かせてください。

 山下さん “ヒロアカ”のスピンオフ作品ということですが、時系列は“ヒロアカ”より数年前の物語。相澤先生など“ヒロアカ”で大活躍しているプロヒーローたちの過去が描かれていて、先生やヒーローたちがまだ未熟で、こんなにがむしゃらに頑張っていた時代があったのかと思うと、読んでいてとても興味深かったです。

 ――山下さんから見たコーイチの印象も聞かせてください。

 山下さん 自分に自信が持てず、一見すると勇気はないように見えますが、「誰かのために頑張りたい」というヒーローにとって一番大事な部分をすでに持ち合わせているキャラクターだと思いました。そんな彼が、ナックルやポップたちとの出会いを通じ、さまざまな問題に巻き込まれる中で、少しずつ前に進む勇気を培っていくところが本作の見どころなのではないでしょうか。壁にぶつかりながら何度も立ち上がる彼の姿に感化され、熱くなる視聴者は多いと思います。

 ――梅田さんにもデクの印象をお聞きしたいです。

 梅田さん 「ヒーローを目指す主人公」と聞くと強気な俺様っぽいキャラクターを想像しがちですが、デクはそれとは真逆でした。振り返ると当初のデクって、爆豪からひどい扱いを受けてましたよね?

 山下さん そうなんだよ。した方は絶対忘れてはいけないことだし、あった事実は変えられないけど、そういうものも全てこれからずっと背負っていくっていう強いメッセージを感じるシーンだよね。ただ、本当に最初はつらかったよね……。

 梅田さん クラスメートからあんな扱いを受けたら、僕だったら絶対に性格がひん曲がってしまったと思います。でも、デクはそうではなかった。先ほど山下さんがコーイチの印象として言ってくれた「誰かのために頑張りたい」というヒーローにとって大事な部分を、デクも持っていました。ひどい仕打ちを受けても信念を曲げないって、なかなかできないことだと思います。見ていて勇気づけられるキャラクターだという印象ですね。

 ――ヒーローとして活躍する姿を見て、どう感じますか?

 梅田さん デクの扱いと同時に“ヒロアカ”序盤で印象に残っていることがあって、それは第1話から登場していた「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」というせりふ。デクが積み重ねた頑張りこそが、“ヒロアカ”の歴史なんですよね。回を重ねるごとにヒーローへ近づいていき、今では現代を生きる僕たちにとってもヒーローとしての1つのシンボルとなった存在だと感じます。本当にかっこいい!

 ――「ヴィジランテ」は「オールマイトと出会わなかったデクの物語」だと言われています。その変わり、ポップとナックルという存在がコーイチをヴィジランテの道へと誘うのですが、この3人の関係性をどのように感じますか?

 山下さん すごくアンバランスですよね。原作を読んだ際、最初に「コーイチ騙されてない? 大丈夫?」と思っちゃいました(笑)。しかし読み進めるうちに、アンバランスに見えるけれど、だからこそお互いの足りない部分を補い、かみ合っているんだと感じるようになりました。コーイチ含め全員が「真っすぐじゃない」という印象で、何をしでかすかわからないからこそワクワクします。3人の間でどんな風に絆が育まれていくのか、どんな関係に発展するのか気になって、物語のスパイスとなっていると感じます。ナックルは特に見た目だけだと、敵味方どっちってなったもん(笑)! まさか主人公の師匠になるキャラクターだなんて(笑)。アメリカのヒーロー作品で例えると、DCっぽさを感じます。

 梅田さん 確かに!

 ――ポップはどうでしょう?

 山下さん 僕的に、3人の中で一番ダークに見えるのがポップです。一見キラキラ見える、見せているキャラこそ闇が深いんじゃって思うんですよね。ポップは自分のキャラを作って生きているからこそ、その分我慢していることも多いと思います。本来の自分を隠して生き続けるってつらいと思うし、自分がわからなくなってしまうのではないかと心配になります。ただ、自分を強く見せることも努力だし、そうすることで本当に強くなれる人もいます。自分を追い込んで、さらに上に行こうというガッツのあるキャラクターでもあるのかなと感じました。

 ――放送を楽しみにしているファンへ、メッセージをお願いします。

 山下さん 新しい会社「ボンズフィルム」が手掛けているということで、ボンズから継承された映像美で物語が紡がれていて、「これは良い作品になるぞ!」と確信を持ちました。こっちのけんとさんが歌うオープニングテーマも発表となり、“ヒロアカ”の3期や劇場版第1作で菅田将暉さんが主題歌を担当されたこともあって、そこにもエモーショナルな繋がりを感じました。次の展開が気になる作りにもなっているので、まずは1話を見てもらい、ワクワク感を楽しんでほしいです。

 梅田さん 劇伴も“ヒロアカ”と同じく林ゆうきさんも担当されていますし、“ヒロアカ”の世界観を感じられつつも、新しい「ヴィジランテ」の物語が展開していきます。そしてもう1つの本作ならではの要素として、先ほどお話にもあった、コーイチとナックル、ポップの関係性。第1話から異質な出会いや、ぶっ飛んだ戦闘シーンが登場します。ワクワクハラハラしながら見てほしいですし、その中でコーイチがヒーローとして成長していく姿に期待してください。

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