ゲゲゲの鬼太郎:アニメ傑作選「私の愛した歴代ゲゲゲ」 京極夏彦、ウエンツ瑛士、松下奈緒、佐野史郎が“お気に入り”選出

「ゲゲゲの鬼太郎」の第1~6期の傑作選「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」でエピソードを選出する(左から)京極夏彦さん、ウエンツ瑛士さん、松下奈緒さん、佐野史郎さん(C)水木プロ・東映アニメーション
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「ゲゲゲの鬼太郎」の第1~6期の傑作選「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」でエピソードを選出する(左から)京極夏彦さん、ウエンツ瑛士さん、松下奈緒さん、佐野史郎さん(C)水木プロ・東映アニメーション

 故・水木しげるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第1~6期の傑作選「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」で、京極夏彦さん、ウエンツ瑛士さん、松下奈緒さん、佐野史郎さんが選んだお気に入りのエピソードが放送されることが分かった。

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 傑作選は、水木さんの没後10年企画として放送される。野沢雅子さん、戸田恵子さん、松岡洋子さん、高山みなみさん、沢城みゆきさんといった歴代の鬼太郎を演じた豪華声優陣のほか、オープニング主題歌「ゲゲゲの鬼太郎」を担当する歌手のAdoさんが選んだお気に入りのエピソードを放送することが発表されており、“選者”として京極さんらが新たに参加することが明らかになった。フジテレビほかで4月6日から毎週日曜午前9時に放送。

 京極さんは、水木さんを師と仰ぐほど「ゲゲゲの鬼太郎」とも深い関わりがあり、テレビアニメ第4期では脚本として参加するだけでなく、オリジナルキャラクター・一刻堂のデザイン、声優を務めた。

 ウエンツさんは、2007、08年に実写映画化された「ゲゲゲの鬼太郎」「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」で鬼太郎を演じた。子供の頃、毎週「ゲゲゲの鬼太郎」の放送を心待ちにしていたといい、「日曜日の朝ここだけはチャンネル権を有してました。この頃の鬼太郎は完全なるヒーローで、僕らの憧れでした」とコメント。「今でも物を廃棄する時、新しい物を購入する時、その物に命があるんじゃないだろうか、しっかり尽くしただろうかと考える瞬間があります。エンタメでありながら教育というこの作品に巡り会えて本当に幸せでした」と語っている。

 松下さんは、2010年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ゲゲゲの女房」でヒロイン・布美枝を演じ、話題になった。ドラマでは水木しげるが妻・布美枝に初めて会った時の印象を一反もめんに例えるシーンがあり、「ドラマで『ひょろっと細長くて白くて一反もめんみたいだったなあ』というせりふがあったのですが、それ以降、『わたしは一反もめんなんだと!』と思い、とてもいとおしい存在になりました」と思い出深いエピソードを明かしている。「日本中だけでなく世界中で愛される鬼太郎、というより水木先生はやはり偉大なお父ちゃんです」と語っている。

 水木さん、「ゲゲゲの鬼太郎」とも縁が深い佐野さんは、「第4期の『吸血鬼エリート』でエリート役の声を務めさせていただいた上に、劇中の楽曲も、作詞作曲、歌唱をお任せいただいたことは忘れ難い」と振り返った。実写映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」では、蛇骨婆(じゃこつばばあ)を演じた。佐野さんは「水木しげる御大の最大の功績は、これまでの妖怪の存在を、改めて網羅して絵画作品にしたことではあるけれど、それはそのまま、目に見えるものと見えないもの、存在を知覚できるものとそうでないものとを一つにして感じる力を、伝えてくれたことだと思う。本当に、ありがとうございました。そして、これからも、よろしくお願いいたします」と思いを語っている。

 「ゲゲゲの鬼太郎」は、主人公の鬼太郎が、ねずみ男、砂かけばばあら個性的な仲間の妖怪たちとさまざまな事件に立ち向かうマンガ。1968~69年にテレビアニメ第1期が放送され、以後半世紀以上にわたって愛され続けている。

 第5期以来、約9年ぶりの新作となった第6期が、フジテレビほかで2018年4月~2020年3月に放送され、ブラック企業、SNS依存、移民問題などが描かれたことが話題になり、モデル体形の美女となったねこ娘も人気を集めた。2023年11月に公開された劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、第47回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞に選ばれた。

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