人気マンガ「クレヨンしんちゃん」の公式スピンオフ「野原ひろし 昼メシの流儀」がテレビアニメ化され、BS朝日で10月から毎週金曜午後11時に放送されることが分かった。同作は、「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけの父・ひろしの昼食をテーマとしたグルメマンガで、アニメ「クレヨンしんちゃん」と同じく森川智之さんがひろしを演じる。スーツ姿のひろしが飲食店が立ち並ぶオフィス街にたたずむキービジュアルも公開された。

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　「野原ひろし　昼メシの流儀」は、1990年に連載を開始した「クレヨンしんちゃん」の25周年を記念した作品として、2015年12月に「月刊まんがタウン」（双葉社、現在は休刊）で連載をスタート。塚原洋一さんがマンガを担当し、現在はウェブサイト「まんがクレヨンしんちゃん.com」で連載中。会社員として家族のために働くひろしが、つかの間の息抜きとして、昼食にこだわり抜く姿が描かれている。コミックスが12巻まで発売されており、累計発行部数は80万部以上。「まんがクレヨンしんちゃん.com」での累計PVは440万を超えるなど人気を集めている。

　アニメは、「ヒューマンバグ大学-不死学部不幸学科-」などの西山司さんが監督を務める。「秘密結社 鷹の爪」などで知られるディー・エル・イー（DLE）がフラッシュアニメーションとして制作する。

　マンガを手掛ける塚原さんは「初めてアニメ化のお話をいただいた時は天にものぼる心地でした。送られてきた脚本を読んで、『分かってもらえている』とさらにうれしくなり、出来上がってきた映像を見てその素晴らしさに感激し、アフレコに立ち会わせていただき森川智之さんの声が入った時、天を超え、さらに銀河を超える心地でした。原作を踏襲しつつ、さらに面白さがパワーアップした内容となっています。原作マンガを読んだ方もまだ読んでないという方も、ぜひ楽しみにお待ちください！」とコメント。

　西山監督は「最初にお話をいただいた時に思ったことは『仕事中におなかが空きそうだな～』でした。そして実際に作業が始まったら……おなかが空いて大変。シナリオ会議、打ち合わせ、収録……僕を含め誰かのおなかが常に鳴っていました。そんないろいろな人のおなかの音を糧に作られているアニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』をよろしくお願いします！　お昼に困った時は、ぜひひろしと同じものを食べてください。……まぁ僕はテレワークで家にいるので、決まったメニューでほぼ自炊ですが」と話している。

　ひろし役の森川さんは「家族あっての野原ひろしが主役ということで、一体野原一家に何があった？！？と思いましたが、作品の内容を知ってホッとしました。サラリーマンひろしの知られざる日常の、それも昼メシだけに特化した作品。営業マンの昼はずっと一人です、まあ時には同僚と一緒ですが。せりふ量がハンパなく多いです。おかげでカロリー消費も多く、アフレコ画面のおいしそうな料理に、おなかの音がおさまらずNG連発。ホントに大変でした」とコメント。「全国の野原ひろし＆クレヨンしんちゃんファンのみなさん！　お待たせしました！　ひろしの昼メシの流儀を見て、一緒に明日のランチ何にするか考えましょうか。めちゃめちゃ面白いです！」とメッセージを送った。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：西山司▽シリーズ構成：森ハヤシ▽脚本：森ハヤシ、モラル▽キャラクターデザイン：山脇光太郎▽音楽：多田彰文▽制作：シンエイ動画▽アニメーション制作：DLE