ふつうの子ども:「そこのみにて光輝く」呉美保監督×脚本・高田亮の新作 「子ども同士の人間ドラマ」を 9月5日公開

映画「ふつうの子ども」場面カット (C)2025「ふつうの子ども」製作委員会
1 / 1
映画「ふつうの子ども」場面カット (C)2025「ふつうの子ども」製作委員会

 数々の映画賞に輝いた「そこのみにて光輝く」(2014年)の呉美保監督と高田亮さん脚本による新作映画「ふつうの子ども」が、9月5日に公開されることが分かった。

あなたにオススメ

 映画は、完全オリジナルストーリー。10歳の小学4年生・上田唯士は生き物が好きな、いたってふつうの男子。そんな唯士が恋をした。相手は、“環境問題・意識高い系女子”の三宅心愛。彼女に近づこうと、心愛が夢中になっている“環境活動”を共にすることに。そこにクラスのちょっぴり問題児・橋本陽斗も加わり、3人が始めた活動は思わぬ方向に……と物語は展開する。

 主人公・唯士を嶋田鉄太さん、心愛を初めての本格的な芝居に挑戦した瑠璃さん、陽斗を味元耀大さんが演じる。

 脚本の高田さんは「ずっと前から、子ども同士の人間ドラマを書きたいと思っていました」といい、「見たいのは、日々ストレートな暴言を言い合い、大人からの小言に耐え、ほんの少しの時間でも楽しみを見つけようとする人間の強烈なパワー。子ども時代の恐怖。無邪気の危険性。感情乱高下の中で生きる彼らの濃密で貴重な時間だ。呉美保監督の映画には、それら全てがあり、全てが輝いているように見えました。本当は、子どもに見えるものは大人にも見える。と思える映画です」と話す。

 呉監督は「子どもはワクワクドキドキできて、大人は愛しくも身につまされて、願わくばあれこれ語り合えるような、ありそうでなかった子ども映画」を目指した。

 さらに「今回、何度ものオーディションを重ねて、嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大をはじめとするたくさんの素晴らしい才能に出会えました」と明かし、「キラキラと光輝く宝物のような子どもたちを、早く観てもらいたい! これまでの映画作りで、最も自由に、何かを解き放つことができたかもしれません」と手応えを語っている。

映画 最新記事