桜井日奈子:6年ぶりフジテレビドラマ 「地下鉄サリン事件」題材、看護師役挑戦 「覚悟を持って向き合うべき作品」

ドラマ「1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~」に出演する桜井日奈子さん (C)フジテレビ
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ドラマ「1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~」に出演する桜井日奈子さん (C)フジテレビ

 俳優の桜井日奈子さんが、フジテレビで3月21日に放送されるスペシャルドラマ1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~」に出演することが分かった。本作は、1995年3月20日に発生した「地下鉄サリン事件」を題材にしたドキュメンタリードラマで、桜井さんは病院の看護師の星野奈緒を演じる。フジテレビドラマへの出演は、同局の開局60周年特別企画「松本清張『砂の器』」以来、6年ぶり。

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 「地下鉄サリン事件」とは、オウム真理教の信者によって、地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の車内で猛毒の神経ガス・サリンが散布され、死者14人、重軽傷者は約6000人に及んだ。パニックに陥る駅、そして病院では、一人でも多くの命を救うため、懸命な救命救助活動が行われ、ドラマでは、壮絶なパニックの中の“命のリレー”を、30年間に渡る独自取材に基づいて、自らの命も危険にさらされる中で懸命に救助にあたった人たちの姿を描く。

 主演を俳優としても活躍する声優の津田健次郎さんが務める。津田さんは、要請があった患者全員の受け入れを決断し、救急救命対応に当たった実在の医師がモデルの救命救急センター長・剣木達彦を演じる。また、泉澤祐希さんがサリンがまかれた車両の運転士で、自らの命の危険がある中で救助活動にあたる園田直紀役で出演することも発表された。

 桜井さん扮(ふん)する星野奈緒は、当時の状況を取材する中で、医師ら関係者の証言をもとに描かれたキャラクター。常に患者に寄り添い、命を救うために懸命に救助にあたった。事件発生後、剣木の指示ですぐに築地駅に向かい、その惨状を目の当たりにする。

 桜井さんは「私が生まれたのは地下鉄サリン事件後なので、このお話をいただくまで事件当時の事を深く知らずにいました。調べるほど、悲惨で、残酷で、とても胸が苦しくなるような事件で生半可な気持ちでは務まらない、覚悟を持って向き合うべき作品だと思いました」と明かし、「30年経った今でも苦しみ続けている方がいて、この事件がなければ亡くならずに済んだ命があった事を思うと、やるせない気持ちでいっぱいになります。何が起こっているのか分からない混乱の中、一人でも多くの人を救おうと懸命に対応した全ての方へ敬意を込めて、演じさせていただきます。よろしくお願いします」と語っている。

 ドラマは3月21日午後9時~同10時52分に放送される。

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