本渡楓×久野美咲:「アラフォー男の異世界通販」インタビュー(2) 互いの魅力を熱弁 「めちゃくちゃ恥ずかしい!」

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 インタビュー(1)の続き。異世界に転移したアラフォー男性が通販サイトを使えるというチート能力を駆使するテレビアニメ「アラフォー男の異世界通販」が、TOKYO MXほかで毎週木曜午後10時半から順次放送されている。原作は小説投稿サイト「小説家になろう」などで人気の朝倉一二三さんのライトノベルのコミカライズで、月刊マンガ誌「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)で連載された。突然、異世界へ転移してしまったアラフォー男性の主人公ケンイチが、異世界で通販サイトを使えるというチート能力を駆使し、スローライフを目指す……というストーリーで、諏訪部順一さんがケンイチを演じ、本渡楓さんがマロウ商会の長女・プリムラ役、久野美咲さんが不遇な生い立ちの少女・アネモネ役として出演している。共にケンイチを慕う2人のヒロインを演じる本渡さん、久野さんに互いの声優としての魅力や、アニメの見どころを聞いた。

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 ◇本渡楓の絶妙なバランス力 「久野さんの頭の中を見てみたい」

 ――本渡さんと久野さんは、これまでもさまざまな作品で共演されています。

 本渡さん ここ最近共演が多くて、うれしいです。

 久野さん いろいろな作品でご一緒しているよね。

 本渡さん 久野さんが男の子の主人公を演じられている作品でも共演したのですが、可愛いお芝居もあるし、格好いい、鬼気迫るものもあって、本当にどこをとっても素晴らしかったです。どのように構築してお芝居をされているのだろうとすごく興味を持ちました。

 久野さん そんなふうに言ってもらえて、うれしいなぁ……。楓ちゃんはいろいろな作品のそれぞれの役の演じ分けをすごく繊細にやってらっしゃるし、今回「アラフォー男の異世界通販」で共演できて、改めて楓ちゃんのプリムラのお芝居がすてきだなって思って。プリムラのせりふだけを見ると、断言するような言い方だったり、ケンイチに迫るような言葉遣いが多い中で、物腰の柔らかさもありつつ、気品もあって、お父様に大事に育てられてきたんだなと伝わってくるんですよね。芯の強さと内面の柔らかさの両方を表現するのって、バランスもすごく難しいと思うのですが、楓ちゃんは、作品やキャラによってのバランスの取り方が絶妙だなと。本当にすごいなと思います。

 本渡さん ありがとうございます。そっくりそのままお返しします。

 ――本渡さんも同じようなことを久野さんに感じている?

 本渡さん いえ、もちろんそれ以上です。

 久野さん そんなそんな(笑)。

 本渡さん いやいや、この音、声質を持って生まれてこられて、声優という仕事に就いてくださって、本当にありがとうございます。持って生まれたものだけではなくて、役に対する気持ちや想像力、それこそ調整力、表現というのでしょうか。誰よりも久野さんが、どうしたらその役がより良く見えるのかと考えていらっしゃって。例えば今回は、久野さんがアネモネちゃんに寄り添って、支えになって導くというか、そんなように見えるんです。すごく頭の中を見てみたい(笑)。どんな脳内会議があれば、このようにできるのだろうなと、今回は特に思いました。本当にすてきです。

 久野さん うれしい! 普段、そういうことをお互いに思っていても、なかなか言葉にして伝える機会ってないから。ありがとうね。めちゃくちゃ恥ずかしいけど、うれしい!(笑)。

 本渡さん 私もです。ずっと思っています。

 ◇ケンイチたちの家族の絆 今後は新たな危機も?

 ――最後に今後の見どころを教えてください。

 本渡さん 仲間たちも増え、楽しい時間がたくさん描かれていますが、やはりこの異世界でケンイチは目立っています。彼自身は目立ちたくないものの、「いや、あなた目立っているよ」というところで、果たして今後ケンイチはスローライフを送れるのでしょうか? 今後どのような存在と出会い、翻弄(ほんろう)されていくのでしょうか。プリムラはもっともっとケンイチのことが好きになると思いますし、楽しい仲間たちとの時間をケンイチは守っていけるのか、そしてどのような通販をして私たちを楽しませてくれるのか、乞うご期待です。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

 久野さん これは、私がアネモネを演じていたからこその感覚かもしれないのですが、ずっと独りぼっちで寂しい思いをしてきたアネモネがケンイチと出会って、いろいろなお姉さんたちとも一緒に生活するようになって、ある意味で「家族だな」と思っていて。ほかのそれぞれのキャラクターたちも、ケンイチとその仲間たちを本当に心から信頼していて、家族のあり方みたいなものがすごくすてきに描かれているなと思っているんです。

 ――たしかに、家族の温かさのようなものを感じます。

 久野さん そういった部分を温かい気持ちで見守っていただけたらなと思います。物語の終盤にかけて、みんなで一致団結するシーンもあるので楽しみにしていただけたらなと思いますね。ケンイチたちと対峙(たいじ)するキャラクターも登場するので、みんなはどうやってその危機を乗り越えていくのか。今までずっと培ってきた絆が、どう功を奏するのか、注目していただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

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