DOC-わたしを思い出す日まで-:人気ドラマ「あすへのカルテ」の米国リメーク版 WOWOWで2月20日から日本初放送・配信 主演インタビューも公開

「DOC-わたしを思い出す日まで-」のキーカット(C)Sony Pictures Entertainment. All Rights Reserved.
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「DOC-わたしを思い出す日まで-」のキーカット(C)Sony Pictures Entertainment. All Rights Reserved.

 イタリア発の人気メディカルドラマ「DOC(ドック) あすへのカルテ」を米国でリメークした「DOC-わたしを思い出す日まで-」(全10話)が、2月20日からWOWOWで日本で初めて放送・配信されることが分かった。

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 「DOC あすへのカルテ」は日本でもNHK総合などで放送された。リメーク版では、交通事故に遭って直近8年間の記憶を失ってしまった主人公の内科医、エイミーは、その間に夫と離婚し、最愛の息子を亡くしたことも忘れていた。そんなエイミーの再生を、スリリングな医療場面とともに描く。オリジナル版では男性だった主人公を女性にし、より繊細にドラマティックにアレンジ。主人公が働く病院も大きくなり、米国流エンターテインメントらしい味付けが盛り込まれている。

 エイミー役を演じるのは、ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」「ロスト・イン・スペース」に出演したモリー・パーカーさん。また、ドラマ「サンフランシスコの空の下」「ナイトシフト 真夜中の救命医」に出演したスコット・ウルフさんらが共演する。

 WOWOWは日本初放送・配信を記念して、主演のモリー・パーカーさんと、親友のジーナ役を演じるアミラ・ヴァンさんのインタビューを公開した。

 ーーこの作品の出演が決まった時どんなお気持ちでしたか?

 モリー・パーカーさん エイミーは、私の夢の役です。彼女は自分が誰だったのか8年間の記憶を失っていて、物語が進む中でそれを発見していくのですが、俳優としても、彼女という存在を発見するために、ありとあらゆる方法で表現できるということで、それが最高だと思いました。どんな振る舞いだってできるし、いろいろな視点から彼女を演じることができました。

 アミラ・ヴァンさん 私は物語がシンプルであるところが好きです。医療的で複雑な問題、葛藤など、挑戦がありつつも、バランスを取るように、物語の中心にあるのは、友情、家族関係であることに、とても共感しました。また親であること、人生において違った選択をしたいという気持ちにも、とても共感できますね。なので、脚本にすぐに惹(ひ)かれました。

 ーー作品のみどころを教えてください。

 モリーさん それは難しい質問ですね。ネタバレにならない範囲でお答えすると……。驚きがいくつかあります! なので、それは教えられないですが……(笑)。

 アミラさん 全ての回が素晴らしいところ。というのも、毎回期待感を高めて、そこに醍醐味があります。毎回、彼女は一体これをどうやって対処するのだろうと思うし、彼女に関わっている人達も一体どうするのだろうと思います。周りの人が、新しいドクター・エイミーに合わせて変わっていくのだろうと。また、それぞれの役も苦悩や葛藤を抱えていて、その上で医者としての仕事をしっかりとやらないといけない。その姿を見るとまるでベールが剥がされて、それぞれの人生を目撃するような感じがすると思います。それが医療ドラマの面白いところだと思います。

 モリーさん それぞれの役が秘密を抱えていて本人以外がそれを知っていたり、視聴者だけがそれを分かっているところなど最高なんです。すごくそそられます。

 ーー撮影現場の雰囲気はいかがですか? アンサンブル劇の素晴らしさが見どころでもあると思うのですが、チームワークはいいですか?

 モリーさん これが答えになるか分からないけど、これを話すと、雰囲気が分かってもらえるかもしれないのですが、シーズンの終わりに出演者の写真撮影があってカメラマンさん、小道具さん、俳優とそれぞれ撮影をすることになり、その時、私はホットドッグの衣装をみんなの分15個を用意して、全員がホットドッグの衣装を着たんです(笑)。

 アミラさん みんな大喜びでね(笑)。

 モリーさん 私の飼っていたダックスフントも一緒に。そういう雰囲気でした。少し楽しみすぎたかもしれないですね(笑)。

 ーーそれぞれの役の見どころはどこですか?

 アミラさん 私の役は忠誠心だと思います。それが、ジーナを表現する良い言葉だと思う。彼女(エイミー)を支えなくてはいけないし、彼女にとって難しいと思うこと、新しい挑戦に向かわせるためにも支えなくてはいけないので。

 モリーさん それからジーナには、真実を伝える正直さがある。彼女がそれぞれの状況に現実味をもたらせてくれると思う。エイミーは、とても混乱した役だと思います。彼女は再生して、人生をやり直す機会を与えられた役なので。

 アミラさん それって素晴らしいことだと思うの。あなたの役って最高だと思う。記憶が戻ったとしても、どんな決断だってする可能性があるわけだから。自由に。だから私は常に、彼女は次に一体何をするのかしら?と思い続けているの。私の役とは違う、エイミーという役には、ものすごい能力があって、それにモリーにも俳優としてすごく能力があるから、それを役に投影して演じているのを見るのがすごく楽しい。エイミーもモリーも本当に何でもできるの。

 モリーさん エイミーは、本当にいつでも、何でもできる人だと私も思う。それに驚かされる。

 ーー大変だったシーンはありますか?

 モリーさん 医療用語を話すのは本当に大変でした。セリフで言う前に自分で理解できていないといけないと思うので。だけど、そう言う用語を言うシーンって、常に危機に立たされている時で、瞬時に対処しないといけない時だから、簡単に自分を見失ってしまう。だから、本当に難しい。別の言語だと思う。この言葉を話し習得するのに、10年、12年もみんな学校に行くわけだからね。時々共演者に(セリフを)貼り付けたりするの(笑)。

 アミラさん 私の仕事はもう少し楽だから、あなたに少し同情するわ。

 モリーさん あなたは少ないよね。

 アミラさん そうなの。精神神経科医は、認知症の患者さんなど基本的には人と話す仕事なので、より人間味のある仕事なんです。同業者と話すのではなくて、一般的な人と会話するわけですから、言語についてはすごく……。

 モリーさん ラッキーね。

 アミラさん そうなの。

 ーー気に入っているシーンはありますか?

 モリーさん ネタバレしないようにするけどシーズンの終わりの方で、患者さんが同時にたくさん登場するシーンを撮影したの、そのシーンの撮影は本当に面白かった。さまざまなことが同時に起きていて動きの演技も大変ですごかったです。

 アミラさん 私も感動しました。

 モリーさん 素晴らしいシーンでしたね。

 アミラさん しかも終わりの方だったのが良かったのです。その時までの旅を通して、自分の役を美しく理解できていたので。だから全てが一度に起きている時でも、自分を見失うことがなかったのです。自分の世界観を保てたし、周りで起きていることをしっかりと感じられました。あの台風のど真ん中みたいなところで、それができたのが良かったと思います。

 モリーさん それから詳しい状況は忘れてしまったのだけど、患者さんが腕をけがして骨が出ていて、ジョン(ジェイク役)とスコット(リチャード役)がいたと思うのだけど。シーンが長くなりすぎて、やるべきことがなくなってしまって、みんなでその患者さんの骨を突いていたことがあったの(笑)。

 ーー日本でこの作品を楽しみしている人へメッセージをお願いします。

 モリーさん ハーイ!日本の皆さん。皆さんがこの番組「DOC-わたしを思い出す日まで-」を見てくれるのが本当に楽しみです。すごくハラハラするような医療ドラマで、感動的で、楽しくて……。

 アミラさん だから一緒に楽しみましょう。絶対に面白いので!

 ※……「DOC-わたしを思い出す日まで-」は全10話。2月20日から毎週木曜午後11時、WOWOWで放送・配信(二カ国語版)。字幕版は24日から毎週月曜午後11時に放送・配信(第1話のみ午後11時10分)。

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