和希そら:活躍支えるポジティブ思考 宝塚歌劇団退団からの1年は「あっという間」 ビルボードライブ公演がWOWOWで放送・配信

和希そらさん=WOWOW提供
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和希そらさん=WOWOW提供

 昨年11月にビルボードライブ横浜とビルボードライブ大阪で自身初のソロライブ「Sora Kazuki Billboard Live 2024」を開催した元宝塚歌劇団の和希そらさん。11月20日にビルボードライブ大阪で行われた公演の2ndステージが、WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで2月22日午後9時から放送・配信される。「ライブやディナーショーなどいろんな選択肢がある中、私はビルボードライブにしたかった」と話す和希さんに、同会場でライブを行った感想やセットリストに込めた意図、退団から1年経過した心境や今後の活動についての展望を聞いた。

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 ◇セットリストは「どの世代、どんなファンの方も楽しめるように」

 希望がかなったビルボードライブの印象を、和希さんは「自分もビルボードライブで見るのが好きで、大人なおしゃれな空間でお客さまがお酒や食事も含め、ちょっとコンパクトな状態で一つの何かを楽しむのが素敵な空間」と評し、「できることが決まってうれしかった」と当時の喜びをかみしめる。

 ビルボードライブのステージに立った感想を聞くと、「楽しかったです。ファンの方もたくさん来てくださって、アットホームなあたたかい空間の中でライブができたのがうれしかった。ビルボードライブはお客さまの顔が一人一人しっかり見えるので、それもうれしくて楽しんでしまいました」と笑顔を浮かべる。

 セットリストには多彩な楽曲が並ぶが、「どの世代の方も、どんなファンの方も問わず楽しんでいただけるようにしたかった」という意図で決めたという。

 「昭和歌謡をはじめ『懐かしいな』『聴いたことあるな』という曲や、宝塚の時から応援してくださっている方々にも楽しんでいただきたくて宝塚の曲を入れて、ミュージカル好きの方や最近知ってくださった方にも楽しんでいただけるよう(自分が出演したミュージカル)『9 to 5』の曲を入れるなどこだわりました」

 ライブはアニメ「タッチ」のオープニングテーマ曲「タッチ」で客席から登場する演出で開幕するが、和希さんは「ビルボードで『タッチ』はびっくりしてもらえるじゃないですか(笑)。自分のライブやディナーショーをやるなら、そう来ると思わなかったみたいなものを入れたいこだわりがあって。意外性はもちろん、お客さまとタッチで触れ合えたらうれしいという思いもありました」と狙いを語る。

 番組の見どころについて、「セットリストの流れはこだわったので、それを踏まえてお楽しみいただけたら。MCではお客さまとの会話がどんどん進んでいくので、MCのスピード感にもついてきていただきたいです(笑)。こだわって詰め込んだものがあるので、そこを映像からも感じていただけるとうれしいです」と呼びかける。

 ◇今後の活動方針は「自分がワクワクするもの、心踊るものを」

 宝塚退団後も幅広く活躍している和希さんだが、退団からの1年について「あっという間に1年がたっていて。いろんな経験をして、とても豊かで幸せな1年でした」と総括する。

 何か変化はという質問には「大きく変わったことは実はあまりなくて」と笑い、「(自分は)“こうありたい”という核の部分のようなものがもともと強いタイプで、そこがあまり変わらないからかもしれません」と分析する。

 そんな和希さんの考え方の原点にあるのは、何かを選ぶ際「『こっちの方がいい』『こっちの方が楽しい』という勘と、あと私は運もいい」と物事をポジティブに捉える感覚だ。

 「私は常に運がいいと思っているし、選択するときの勘はだいたい当たると思っています。むしろ当たるより『そうしてみせる』みたいな感覚ですかね(笑)。あまりネガティブに捉えないし(ネガティブに捉えるのは)もったいない。ネガティブに捉えても結果は同じですしね。ただただ楽しんで生きています(笑)」

 今後の活動について聞くと、和希さんは「選択するときはいつも自分がワクワクするもの、心躍るものを選択してきているので、これからも変わらずいたい」と方向性を口にする。

 「自分がどうしたいかを大事に、もちろんファンの方に喜んでいただきたいですしファンの方がどう思うかもありますが、それこそ『こう思われたらどうしよう』とネガティブな考えではなく、『こうしたらこう思ってくれるかな』とポジティブなワクワクを持っていたいです」

 チャレンジしてみたいことはと振ると、「たくさんありますが、自分だけの思考だとどうしても範囲内に収まって偏ってしまう気がするので、自分で思いつかないようなものも提示していただいている今がとても楽しく幸せで、これからも(自分がやったら)どうなるのだろうと想像しながら挑戦してみたい」と思いをはせる。

 「退団後にいただいた役柄には新発見がありそうな役もあったし、退団後1作目の『9 to 5』も挑戦しないと行きつけなかった部分があり、声色や仕草一つとっても自分が思っていなかった人物像に仕上がりました。それが楽しくて面白いので、今後もあまり固めず、いろんなことに挑戦していきたいです」(取材・文:遠藤政樹)

ヘア&メイク/栗原里美(Three PEACE) 
スタイリスト/中村加奈子

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