1977年に放送された名作アニメ「あらいぐまラスカル」の公式スピンオフアニメ「あらいぐま カルカル団」が、読売テレビ、BS日テレで4月から放送されることが分かった。同作は、世界征服を目標に掲げる全世界人気企業ランキング不動の1位の組織・秘密結社カルカル団の多摩支部の面々が、一生懸命任務に励む姿が描かれる。

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　アカカルらメインキャラクターが描かれたキービジュアルも公開された。「秘密結社カルカル団。お母さん、ここがボクの職場です。」というコピーが添えられている。

　メインキャラクターを演じる声優陣がコメントを寄せている。夢と希望をもって秘密結社カルカル団に入社した新人・アカカル役の榎木淳弥さんは「あらすじやキャラクターの詳細を読ませていただいた限りでは、僕の知っているラスカルとは全然違う雰囲気だったので攻めている作品だなぁと感じました」とコメント。演じるアカカルについては「顔がとっても可愛いなと思いましたね。あとは“会社への強い思いもなく条件が良かったため入社した”というところに共感を抱きました。僕も今までやったアルバイトは全て自転車で行けるかどうかで決めていただけだったので……」と話している。

　常に丁寧語で話す意識高い系の上司・ロジカルを演じる八代拓さんはロジカルについて「まだ何も分からない状態ではありますが、“常に丁寧語で話す意識高い系の上司で、部下たちからは尊敬されているが実際は大したことを言っていない”ということを考えると、温かい人に恵まれているのかなと感じています。“自宅には自己啓発本が山になっている”というのは悪いことではないですが、その上で大したこと言っていないと考えると多少不安も感じます。共通点は見た目です」とコメント。

　同作の「楽しみな点や不安な点」については「とんでもないことが起こっているんだ、ということだけは感じています。とんでとないことが起こっていること自体は非常に楽しみであります。しかしそのとんでもないことがいったい何なのかが分からないという部分が少しだけ不安です。あとこのタイミングでのリリースコメントも不安です」と話している。

　全体的に冷めているイマドキ男子なアカカルの同期・サブカル役の小野賢章さんは、オファーを受けた際の感想を「ラスカルってあのラスカルですよね……？　あの超名作のラスカルですよね？　公式スピンオフ？　面白そう！　やります！　ありがとうございます！　どんな作品になるのか想像がつきませんし、カルカル団の遂行するボスからの任務内容が気になりすぎます！」と話している。作品については「キャラデザ通りのゆるふわ日常系なのか、ゴリゴリに世界征服を目指すのか、はたまたコメディーなのか……ほかのキャストの皆さんを見る限り全部できそうで楽しみです！！（笑）。2025年は、カルカル団がいただくぜぇー」と語っている。

　がさつで暑苦しいが、とても優しいアカカルたちの先輩・コミカルを演じる阿座上洋平さんは、コミカルについて「まぁ、他人のような気がしないキャラクターですね。『後輩に好かれたい』というのは共通点ですし、なんなら僕は『後輩にとって心地いい～先輩風を吹かせたい』という野望があります！　まぁ、大抵失敗するのですが……（笑）。とにかく演じるのが楽しそうです！」とコメント。作品については「正直、楽しみしかないですね！　演者の皆さんとは最近よく共演することが多いですし、人として役者としてリスペクトしている方々なんです！　すごくいいチームになりそう！　強いて不安を言うならば、収録中笑いを我慢できるのかなって感じです（笑）」と話している。

　謎多きダンディーなイケオジ支部長のミドル役の津田健次郎さんは「こんな可愛らしい作品に参加できるとは夢にも思わなかったので、新しい世界観でとてもびっくり＆楽しみです！」と話し、ミドルについて「まだ共通点は見つかっていないですが、ツンとしたクールな印象ですね。どんな感じの作品になるか楽しみにしております！」とコメント。「出演する皆さんとのやりとりも非常に楽しみですし、まだ想像がついていませんが、どんな感じの作品になるか楽しみです！　面白い作品にできるよう、頑張ります。楽しみにお待ちください。カルカルー！」と意気込みを語っている。

　「あらいぐま カルカル団」は、「あらいぐまラスカル」を手掛けた日本アニメーションの創業50周年記念企画として制作される。

　「あらいぐまラス力ル」は、スターリング・ノースの小説「はるかなるわがラスカル」が原作。1977年に「世界名作劇場」シリーズの3作目として放送された。米ウィスコンシン州を舞台に、主人公のスターリング少年とあらいぐまのラスカルが共に過ごした1年間が描かれた。