KADOKAWAは1月31日、新川帆立さんの最新長編小説「目には目を」を発売した。2021年に「元彼の遺言状」でデビューし、「競争の番人」シリーズや「女の国会」「ひまわり」などの話題作を発表してきた新川さんが今回書いたのは、少年院を舞台にしたミステリー。
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重大な罪を犯して少年院で出会った6人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る……。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼なじみに「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年6人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか……というストーリー。
魅力的なキャラクターを生み出してきた新川さんが今回描いたのは、重大な罪を犯した少年たち。なぜ彼らは罪を犯し、なぜ少年院を出た後に再び殺人が起こったのか。物語は冷静なインタビューから始まり、まさかの展開があり、ラストは強く感情を揺さぶるとしている。四六判並製で312ページ、価格は1870円。
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