イノセンス:4Kリマスター版が初の劇場上映 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と同時上映 押井守監督「4Kの威力を確かに感じました」

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(左)と「イノセンス」のビジュアル(c)2004 士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD(c)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
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「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(左)と「イノセンス」のビジュアル(c)2004 士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD(c)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

 士郎正宗さんの人気マンガ「攻殻機動隊」の劇場版アニメ「イノセンス」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の4Kリマスター版が2月28日からTOHOシネマズで上映されることが分かった。2004年に劇場公開され、昨年20周年を迎えた「イノセンス」が約20年ぶりにスクリーンでロードショー公開され、4Kリマスター版が劇場上映されるのは初めて。

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 アニメを手掛けた押井守監督は「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して見たかもしれません。とてもキレイで美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画(え)を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」とコメント。

 「それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。『イノセンス』が完成した後、2カ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて見て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです」と話している。

 1995年に公開された「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、草薙素子ら公安9課(攻殻機動隊)が国際手配中のハッカー、通称・人形使いを追うことになる……というストーリー。全米ビルボード誌のビデオチャートで週間1位を獲得するなど海外でも人気を集めた。2021年9月に4Kリマスター版が公開された。

 「イノセンス」は、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の3年後の2032年が舞台の続編で、日本のアニメとしては史上初めて、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことも話題になった。

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