薬屋のひとりごと
第26話 隊商
1月17日(金)放送分
山岸凉子さんの名作マンガ「日出処の天子」が、能・狂言化されることが1月24日、明らかになった。狂言師の野村萬斎さんが演出・出演し、人間国宝の大槻文藏さんが監修する。「-能 狂言- 『日出処の天子』」として、2025年夏に上演される。
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「日出処の天子」は、マンガ誌「LaLa」(白泉社)で1980~84年に連載されたマンガ。厩戸王子(聖徳太子)と蘇我毛人(蘇我蝦夷)の激動の物語が描かれた。1983年に「第7回講談社漫画賞」少女部門を受賞。1994年に白泉社文庫の創刊作品として刊行された。
サブカルチャー、ポップカルチャーに位置づけられているマンガを、日本で最古の伝統芸能である“能・狂言”で舞台化する!? それも私の作品「日出処の天子」を! 最初にお話をいただいたときは、ただただ驚き、次に大きなうれしさに包まれました。あの極限まで削ぎ落とされた舞台で、どのように演じられるのか!? “能・狂言”に全くの素人の私としては正直ハラハラ、ドキドキ。そしてワクワクなのです! 幽玄(奥深く、はかりしれない)の世界を極める“能”、人間のおかしみを暖かく笑う“狂言”。ほぼ異業種とも思えるマンガを“能・狂言”で表現しようと挑戦してくださる大槻文藏さん、野村萬斎さんに深く感謝するとともに尊崇の念に耐えません。また、この新しい“能・狂言”で、大槻文藏さん、野村萬斎さんとともに重要な役を担ってくださる若手の皆さんにも期待しています!
中学生の時に大変興味深く読ませていただいた「日出処の天子」を舞台化できるというお話に驚きと喜びを噛み締めました。壮大な大河ドラマであり、能舞台という最小の空間で最大のドラマをおみせすることは、一つの挑戦であり大きな楽しみでもあります。皆さんのご期待に添えるよう能狂言の叡智(えいち)を尽くして挑みたいと思います。物語全体が持つ超自然的な、かえって超自然的であるからこそそれを具現化してきた能・狂言の手法が生きるのではないかと思っています。
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